お墓参りで得られる『功徳』と『廻向』について。
こんにちは。川崎市多摩区の町石屋、吉澤石材店です。
今日はちょうど一年の半分が終わる日ですね。私は菩提寺のお施餓鬼がありそちらに参加してまいりました。
例年法要前に講話があるのですが、今日はとあるお寺様のご住職のお話で、その中で功徳(くどく)と廻向(えこう)についてわかりやすく説明してくださいました。聞いたことをかいつまんで書いてみます。
『功徳』とはつまりは善い行いです。今日のように施餓鬼会に参加したり、お墓参りをしたりすることによって得られるポイントのようなものです。(もちろんお経を唱えたりしても貯まります)
普通ならばついたポイント(功徳)は自分のポイントカードに貯めていきますよね。でも仏教でいう『功徳』と『廻向』の関係はそういうことではありません。
お施餓鬼ならば地獄で苦しんでいる餓鬼たちのカードに、お墓参りならご先祖様のカードに自分の得たポイントを振り分けてあげることになります。これが『廻向』です。
そうなるとせっかく積んだ『功徳』が自分に貯まらないじゃないかと思われるかもしれません。でも大丈夫です。実は自分のカードにもポイントは貯まっていきます。それは他の人があなたのカードにポイントを振り分けてくれるから。
情けは人の為ならずということわざも引き合いに出し、説明もしてくださいました。
ご案内の通り、人に情けをかけるのは他人のためではない。つまりは自分が幸せになりたければ周りの人たちにも手を差し伸べていくべきという意味ですね。
これって実は素晴らしいシステムだと思います。例えばお墓参りをしたりすればご先祖様も幸せになれる(成仏する)し、自分自身にも幸せが帰ってくるということですから。
お年寄りと一緒に生活するのが当たり前だったころ、人は皆こうしたことを日々の生活の中で自然に学び、きっと肌でわかっていたのでしょう。
ご先祖様を大事にするということは、すなわち自分自身のためでもある。そんなことを忘れずに生活していきたいものです。(宗教的に不十分な部分があるとは思いますが、ご容赦ください)
そろそろお墓参りに行ってみませんか?
また、よろしくお願いします。
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