国産の白御影石という選択肢を、これからも。

2026年2月20日(金)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

石は、世界の各地で採掘されています。
そして、外国材にも良い石はあります。

その上で、私はやはり
「日本の石」も提案していきたい。

そう思っています。


国産の御影石というと、多くは白系統。
昨日書いた真壁石や稲田石、
磐梯みかげや芝山石もそうです。

ほかにも、日本の各地でさまざまな御影石が
採掘されています。

濃いグレーや黒系の石は、
国産ではそれほど多くはありません。

だから国産の石を選ぼうとすると、
自然と白御影に目が向きます。

磐梯みかげの施工例

こちらは宮城県産の磐梯みかげ。

わずかに青みを帯びた、落ち着いた白です。
寺院墓地の中でも冷たくなりすぎず、
周囲と自然に馴染みます。

特段派手ではありません。
ただ、建った姿にはどこか品を感じます。

素直に「ああ、いいなぁ」と思わせてくれる石です。

芝山石の施工例

こちらは福島県産の芝山石。

石目が細かく均一で、主張しすぎない石です。
そして、どこか優しい石肌に見えますし、
水はけのよさも感じます。

これはあくまで私の印象ですが、
芝山石には飾り気のない「素直さ」がある。
控え目ながら飾らない存在感があるのです。

最近の霊園では、
濃い中間色や黒系の石塔が多く並びます。
それは決しておかしなことじゃない。

でも白御影石を選ぶという選択も十分にある。

白御影石は、お墓の空間全体を
明るくしてくれる石でもあります。


正直に言えば、国産の石は高いです。
理由のひとつは、価格の構造が違うからです。

中国やベトナムなどで加工された石は、
ある程度の加工代まで含めた製品価格で
提示されることが多い。

言い方を変えれば、材料の数量で金額が決まる
考え方です。

一方、国産材は、まず石代があり、
そこに加工代が積み上がります。

つまり、複雑な加工を増やせば増やすほど、
金額は上がるということです。

ただ、もう少し違う角度の話もあります。

どの石の採掘場でも同じですが、
お墓になるような良い状態の石を採るには、
その上や周囲にある
土砂や「お墓に適さない部分」の石も、
取り除かなければなりません。

宮城県・磐梯みかげの採掘場

すべてが製品になるわけではありません。

大きな重機を使い、燃料を使い、手間をかけて
大地から石を剥がす。

その手間や経費も含めて、ようやく一つの
良い石が現れます。

福島県・芝山石の採掘場

一つのお墓が仕上がるまでには、その影に、
お墓にならなかった石たちがたくさんある。

石を採る大変さは、国産材に限ったことでは
ありません。外国の石も同じです。

硬くて強い石を採掘し、加工するというのは、
思っているよりずっと大変な仕事です。
危険だって伴います。

私は多くの採掘場を見に行き、
加工工場を見学し、職人の話を聞いてきました。

「高いですよね」と言われると、
私もそう思います。

だからこそ、その値段の「中身」だけは、
きちんとお知らせしたいと思っています。


もちろん、それでも日本の石での建墓は、
費用がかかりがちにはなります。

だからこそ、国産の石を選ぶなら、
ごてごてとした加工を増やさないという
考え方もあります。

石そのものを主役にする。

形をシンプルにおさめるだけで、
白御影石の表情は十分に生きます。

ここは、サンプル材だけでは決めないでほしい
ところでもあります。

白御影石は、空の下で見たときに
印象が変わります。

晴れの日、曇りの日、雨の日。
それぞれの日の表情があります。

また、周りにどんな石が並んでいるかによっても
見え方は変わります。

「白は地味かな」と思っていた方が、
実物を見て考えが変わることもあります。


お墓は、
何十年もその場所にあり続けるものです。

最近はいろいろな色調の石があります。
建墓の際、迷うこともあるでしょう。
流行も、価格も、大事な判断材料です。

そのうえで、実物を見て、
自分たちの家族に合う石を選んでほしい。

その中に、国産の白御影という選択肢も、
きちんと残しておきたいと思っています。

ご希望とご予算のバランスで、
どこを残してどこを削るか。
そこは一緒に考えましょう。

埋もれさせたくない石が、確かにある。
私はその石を、これからも建て続けていきたいと
思っています。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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