お墓の雑草対策に敷石を敷く──既存の墓所だからこその難しさ
2026年2月12日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
「外柵の中に草が生えてしまって、手入れが大変で……」
この相談は、正直かなり多いです。
お墓参りのたびに草を抜く。
夏は伸びるのも早い。
しかも外柵の中は手が入りにくい。
気持ちが折れてしまうのも無理はありません。

草対策の基本と、敷石を選ぶ事情
草対策として、私がよくおすすめしているのは、
まず基本のやり方です。
いったん泥をしっかりかき出して、
コンクリート(あるいは土系舗装材)を打つ。
その上から化粧砂利を敷き直す。
これが雑草止めの対策としては、
費用対効果が一番良いと思われます。
ただし、お墓にはそれぞれ事情があります。
今回のように「敷石を敷く」方法を選ぶのは、
また別の悩みがあるときです。
たとえば、木の真下のお墓。
木の実が落ちる。葉っぱが落ちる。
砂利の上だと、それが入り込んで
掃除が本当に大変になります。
掃いても取り切れない。
砂利も一緒に動く。
細かいものが残って、結局また草の種にもなる。
そういう状況で
「敷石にできませんか」と頼まれることが、
わりとあります。
既存墓所に敷石を納める難しさと、今回の工夫
敷石を施工すれば、
防草対策としてはかなり有効。
お掃除もずいぶん楽になります。
ただ、敷石施工はわりと手間がかかります。
ちょっと考えると「石を敷きこむだけ」に
見えるかもしれません。
でも、既存のお墓に合わせて納めるのは
意外と厄介なんです。
新しくお墓を建てるときであれば、
敷石の寸法や高さ、また排水処理も、
最初から計画に入れられます。
でも既存の墓所は、土や砂利がすでにある。
納骨室と外柵の天端の高さが、合っていなくても
なんとなく、形になってしまっていたりする。
そこに敷石を入れるとなると、
・納骨室との高さ。
・外柵との取り合い。
・水の逃げ場と水勾配。
こういうものを、一つずつ、
つぶしていかなくてはなりません。

今回の墓所は、
外柵の下が幅広のコンクリートで作られていて、
内側に少し出っ張りがありました。
敷石をきれいに納めるためには、
その部分を壊してから、
下地を作り直さなければならない。
ただ、あまり際まで叩きすぎると、
すでに据え付けてある羽目石(囲いの石)を
動かしてしまう恐れがあります。
ここはあまり、攻めすぎない。
石を傷めないことを優先して、
慎重にコンクリートを壊し、
敷石の基礎コンクリートを打設して据えました。
また、もともとの敷石も施工が古いため、
横面の仕上げも整っていませんでした。
なので、納まりを優先して、
目地は通常より少し太めで仕上げることにしました。
見た目の好みはあると思いますが、
既存の石を守りながら仕上げるには、
こういう現場での判断が必要になります。
それと、水の流れも大事です。
奥から手前へ、水を逃がすように勾配を取り、
納骨室の入口には縁石を入れて、
水が入りにくい納まりにしています。

こういうところを適当にやると、
後でまた困ることになります。
大事なところですね。
さて、お墓に雑草が生える原因は、
決して一つではありません。
しっかりコンクリートを打ったつもりでも、
手の入りにくい部分にわずかな隙間が残ったり、
土が残っていたりすると、
そこが「土のポケット」になってしまいます。
時間が経ってから草が出る原因の一つです。
また、既存の石と防草のコンクリートの間も大事です。
時間の経過で微妙な隙間ができ、
そこから草が生えてくることもあります。
すでに完成しているお墓では、
気を配って作業をしても、
雑草の芽を完全にゼロにするのは、
なかなか難しいのです。
だから私は、前の施工を簡単に
「手抜き工事」とは言いきりません。
ただ、草が出てしまえば、
お施主さんが不安になるのは当然です。
今回のお施主さんも、
以前に対策をしたのに草が出てしまい、
不安を抱えてのご相談でした。
その気持ちは十分にわかります。
今回の仕事は、
その不安の解消と手入れの負担を減らす。
そうした作業でした。
同じように、「草」「落ち葉」
「掃除のしづらさ」でお施主さんが悩む墓所は、
決して少なくありません。
そのお墓の立地・状況によって
お勧めする雑草止めのやり方は変わります。
また、その内容で工事費用も変わります。
お墓に合った選択をされるのが、
よいと思います。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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