お墓を建てることが、生きる力になる

2026年1月16日(金)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

お墓を建てることの意義。

石屋なら誰もが、こう答えるでしょう。

一つ目は、亡くなった方のため、供養のため。
二つ目は、生きている者の心のよりどころとなるため。

私もずっと、そう説明してきました。
お客様にも、そう伝えてきました。

間違いではありません。
この二つは、確かにお墓の大切な意義です。

ただ、もう一つあるんです。

これは、お客様に教えられるまで、
恥ずかしながら、私自身が
あまり気にしていなかったことです。


もう、何年も前のことです。

あるお客様と、お墓の相談をしていました。

新しく墓地を取得され、
そこに外柵と石塔を建立したいとのこと。

どうしても予算をオーバーしてしまいそうな
状況でした。

お墓はお金がかかる。
だから建墓をあきらめる方も多い。
無理もないことです。

日々の生活でお金がかかる中、
高額な建墓費用を捻出するのは
容易ではありません。

それでも、このお客様は、
親しい身内のためにお墓を建てたいと
考えていました。

その時、若いご子息さんが
こう言っていたそうです。

お墓を建てるため、
これから仕事ももっと一所懸命がんばらなきゃ


この言葉を聞いた時、
ハッとしました。

お墓を建てることは、亡くなった方のため。

そして、生きている者の
心のよりどころになるため。

それは、確かにそうです。

でも、それだけじゃない。

お墓を建てるため、
今より前向きに頑張ろうという
精神的な活力にもつながっていく。

これが、三つ目の意義なんだと。


私たち石屋は、どうしても
『建墓された』お墓の持つ力ばかりに
目が行きがちです。

完成したお墓。
手を合わせる場所。
先祖と子孫が会う、心のよりどころ。

それはもちろん大切です。

でも、お墓を建てる『過程』そのものが
持つ力を、私は見落としていたんです。

亡くなった方のために頑張る。
それが、生きている人を前に進ませる。

考えてみれば、当たり前のことかもしれません。

でも、石屋として長く仕事をしていても、
お客様に言われるまで、
私は気にも留めていませんでした。


今日、偶然この話を思い出して、改めて思いました。

そうか、そういう側面があるんだな、と。

お墓は本当に奥深い。

単なる「石の構造物」ではない。
単なる「供養の場」でもない。

人の心と、人生と、
深く結びついた存在なんです。


このエピソードをくださったのが、
どのお客様だったか。

正直なところ、今となっては
思い出せずにいます。

ただ、確かに建墓させていただいた
お客様の一人だったことは覚えています。

そして、あの時教えていただいたことは、
今でもはっきりと残っています。

町石屋として、
お墓を真摯に考える人の思いを
大事にしていきたい。

そう心から思わせてくれた、
大切な出会いでした。

自分自身のためじゃなくても、
人は前を向ける――
お墓には、そういう力もあるのだと思います。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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