見えない部分にこそ、石屋の姿勢が出る。お墓を支える「隠れた部品」の話。

2026年1月10日(土)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日、お墓の工事に使う金具が届きました。

透明なビニール袋に包まれた、
手のひらサイズの金具。

花の装飾が施された、
ステンレス製換気孔用の部品です。

お墓づくりは、石だけじゃない

お墓を建てる時、石の種類やデザインに
目が行くのは当然のことです。

でも実際には、お墓は石だけでできている
わけではありません。

いろいろな部品が組み合わさって、
一つのお墓になっています。

今日はそんな「目立たない部品」の話を
少ししてみます。

換気孔という小さな配慮

届いた金具は、外柵や納骨室の
換気孔に取り付けるものです。

換気扇のように、強制的に空気を動かす
ものではありません。

あくまで自然な空気の流れを
助ける程度のものです。

ただ、現場で見ていると、
特に丘カロート型の外柵では
違いを感じることがあります。
(※丘カロート型とは地上に納骨室がある構造です。)

丘カロート型外柵の一例

通気があれば、納骨室の中の
温度差が和らぐ方向につながります。

密閉された空間だと、夏は熱がこもり、
冬は外気との温度差で結露が起きやすくなる。

わずかでも空気の流れがあれば、
より納骨室の環境に
有利に働くんじゃないかと思います。

もちろん、
それは立地条件によっても変わります。

日当たり、向き、風の抜け、周囲の樹木の有無。
一般には、日が入り風が抜ける区画のほうが
乾きやすい傾向があります。

逆に、日陰になりやすく風が抜けにくい場所は、
湿気が残りやすいこともあります。
(※立地次第で逆もあります)

実際に、納骨のときなどで中を開けた際に、
まったく汗をかいていないこともあれば、
少し湿り気が残っていることもある。

ただ、換気孔がない場合と比べると、
体感として軽いと感じる場面がありました。

だからといって、これで何でも解決するとは
思っていません。
あくまで
「悪い方に寄せないための小さな補い」
くらいの感覚です。

小さな穴でも、空気の流れがあるかないか。

完全に密閉された空間と、
わずかでも通気がある空間では、
長い目で見ればやはり違いが出るんじゃないか
と思います。

当然、以前に施工したお墓の中には、
この換気孔が付いていないものもあります。

だからといって、何か問題が起きる、
という話ではありません。
立地や構造で状況は変わります。

施工をバージョンアップさせる中で、
今たどり着いた施工方法で、
標準で入れるようにしています。

納骨室の内部から見ると、壁面に2つの丸い金具。
外から見れば、外柵の背面に2つの換気孔。

目立たない存在ですが、確かにそこにあります。

付けたことで悪い方に振れる感じは、
今のところありません。

あった方がよい存在だと思っています。

石と石をつなぐ、補強金具

お墓には、他にもこういった部品を使います。

ステンレス製の補強金具です。

細長い板状のものと、L字状のもの。
石と石をつなぐ。構造を支える。
そういった役割を担っています。

完成してしまえば、誰の目にも触れません。
でも、これもそこにあった方がよい存在です。

何か一つでもたせるのではなく

ただし、こういった金具類は、
あくまでも補助的な役割です。

しっかりとした石の精度や、
据付けの技術があってこそ、
初めて意味を持つものです。

これは、接着剤などの副資材も同じことです。

石の加工精度、
据付けの技術、
適切な金具や接着剤の使い方。

それらが組み合わさって、
長く安心して使えるお墓になるんじゃないかと思います。

何か一つに頼るのではなく、
総合力でお墓を長くもたせるという考え方です。

見えない部分にこそ

お墓を建てる時、お客様が気にされるのは、
やはり石の種類やデザイン、価格といった
「見える部分」です。

それは当然のことかもしれません。

そして石材店によって、
考え方や施工方法は違います。
どこまでやるかは、それぞれの判断です。

ただ、「見えない部分」というのは、
建ててしまえば確認のしようがありません。

だからこそ、建てる段階で、
できることはやっておく。

そういう考え方もあると、私は思います。

そして、これからも
こうした姿勢で仕事をしていきたいと
思っています。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

似顔絵現地確認。お見積り・ご提案はすべて無料です。

(有)吉澤石材店 吉澤光宏

ご相談・お問合せは、お気軽にどうぞ。
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります)
メール お問い合わせフォーム

トップページはこちら
お問い合わせフォームはこちら