お宅のお墓、どこの石材店の施工ですか?
「お宅のお墓はどこの石屋さんで建てたお墓ですか?」
こう聞かれた時に、あなたはすぐに答えることができますか?
「もちろん!〇〇石材店だよ。」そう回答できる方は何も心配いりませんね。
でも「あれ、どこだったのかな?親が建てたからどこの石屋かわからない・・・。」そんな人もいるのではないでしょうか。
もしあなたが後者なら、親御さんが亡くなられた後にどうしますか?納骨や戒名(あるいは物故者名)を刻む依頼はどこの石屋さんにすればいいのでしょうか。
お寺さんに頼みますか?葬儀屋さんに聞きますか?
すべて誰かが手配してくれると思っていたとしたら、その考えは少し改めた方がいいと思います。基本的にはこれらの依頼は施主さん本人が石材店にすべきものですから。
もちろんそういうことが可能な墓地もあることでしょう。でもお墓のちょっとした不具合などが起きたときに、いちいちお寺さんや葬儀屋さんに聞くわけにもいかないでしょう。
気軽に連絡できる場所、それはあなたのお宅が建墓を依頼した石材店であるはずです。自分の家のお墓を建てたのがどこの石材店なのか。それくらいは事前に家族で話し合って確認しておいた方がよろしいかと思います。
なぜでしょうか。
それは先祖祭祀に関しては特定の個人が担えばよいものではないから。そこのお墓に眠るのは、皆あなたに縁のある方ばかり。すなわちご先祖様だからです。そしてあなたもいずれご先祖様になるわけなんですね。だからこそ、ご先祖様に関わることは家族で共有しておくべきものだと私は思うのです。
お墓は建てておしまいというものではありません。残念ながら人はみな亡くなりますし、必ず納骨や戒名彫刻などが発生します。長い年月を経れば修繕だって必要になります。
そうした時のために備える意味でも、自分の家のお墓はどこの石屋で建てたのか、このあたりはしっかりと把握されておくことをお勧めいたします。見積書・契約書・領収書なども捨てないでとっておくのもいいですね。
実はここのところ、他社さんが施工したお墓の納骨・戒名彫刻依頼が本当に多いです。もちろんお願いいただければ仕事ですから請け負います。それでも建墓してそう年月も経過していないのに、どこで建てたかわからないというのは少し心配な気がしてしまいます。
それに自社で建てたお墓の面倒をみていくのは石材店の義務です。これからお墓を建てる人については、その石材店がきちんと後々のことまで依頼ができるのか、あるいは後々のことまでしっかりとやってきた実績があるのか、こんなところも確かめてみるのが良いと思います。
石材店を見極めるのは、お施主様であるあなたにかかっているんです。雰囲気や言葉に流されるのでなくそうした後々のことまでしっかりと考えてください。
各地域で責任をもって仕事をしている石材店さんを探しておくのも良いかもしれませんね。
また、よろしくお願いします。
※この記事は2016年に執筆したものです。
当時のままですが、今も変わらずお伝えしたい内容として再公開しました。