川崎市多摩区の寺院墓地で新規墓所工事⑤│補強金具の取り付けと敷石の据付
2025年12月19日(金)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
多摩区の寺院墓地で進めている、
新規墓所工事。
外柵まわりの据付が進み、
全体の形が見えてきました。
今回は2区画分の工事で、部材も工程も多い。
そのため、毎日現場に入りながらも、
見た目の変化は一気に出にくい時期です。
ですが、少しずつ工事は進んできています。
ここ数日の動きを、順に書きます。

納骨室の据付、補強金具の取り付け、
上段の敷石据付を経て、今日は下段の敷石まで完了。
また、墓地周囲の土が崩れてこないよう、
すき間のモルタル打設も進めてきました。
外から見える変化はゆっくりでも、
中身は確実に仕上がってきています。
段取りを崩さず、
ひとつひとつの作業を確実に行う。
そして、区切りとする作業まで終えたら
無理に積み重ねない。
登戸の石屋、吉澤石材店として
大事にしている部分です。
補強金具80か所の取り付け
今回の工事での補強金具の取り付けは、
1軒あたり40か所、2軒分で計80か所。
なかなか多い数だと思います。
使うのはステンレス(SUS304)の補強金具です。
石材同士を物理的に固定して、
全体を一体にしていくためのものです。
金具の配置は、頭の中で組む
取り付けでいちばん気を使うのが、
金具の配置です。

やみくもに、数を入れればいいというもの
ではありません。
位置関係がずれると、基礎コンクリートの
水抜き穴に近くなってしまったり、
次の石が据わらなくなることもある。
金具同士が干渉してしまうことだって
出てきます。
図面を書いて、頭の中で立体的に組み立てながら
進めますが、これが簡単ではありません。
しかも、完成すると見えなくなる補強金具は、
あとから手直しが効かない部分です。
だからこそ、この段階で考えながら、
丁寧に進めます。
見えない部分の仕事
補強金具は万能選手ではありません。
これを付けたから、すべて安心。
地震に絶対耐えられる。
そう言い切れるものではありません。
それでも、石材同士を固定して構造を一体化
させることで、揺れに対する抵抗力は
確実に高まります。
言い切れないことは言いません。
しかし、やるべきことはきちんとやる。
石屋としては、それだけです。
敷石の据付けが完了しました
入口側の敷石まで据え付けが進み、
床まわりの形になってきました。
お墓参りをするときに立つ床です。
奥行きが長いお墓なので、2区画それぞれに
複数枚の石で接いで、据え付けていきます。
敷石の下地コンクリートは、
3日ほど前に打設しておきました。
2軒あわせて0.4㎥と、小さめのお墓1軒分の
基礎コンクリート相当の量です。
また、入口側の敷石は歩く部分になるので、
仕上げは本磨きではなく、サンドブラストで
吹いて、滑りにくい仕様にしています。
床すべてを敷石仕様にしたのは、
草取りで悩まなくていいようにするためです。
そして、下段は奥から入口側へ水勾配を
取ってあるので、洗っても水が溜まりにくい。
お参りのたびの掃除が、
少しでも楽になるようにしています。
上段の敷石についても、
水が抜ける仕様にしています。
羽目石(囲い)の下端を加工し、水の逃げ道を
作って、上段に水が残らないように。
ここも地味ですが、大事なところですね。

敷石まで据わり、
外柵の床まわりが完成しました。
ここまでくると、だいぶ完成がイメージ
できるようになります。
次は仕上げに向けて
納骨室の据付、補強金具の取り付けと、
敷石据付が完了し、工事は大きく前進しました。
次は羽目石を据え付け、石塔などの上物を
積み上げていく段階です。
いよいよ、墓所の姿が見えてくる工程に入ります。
では。
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