『石屋』を卒論テーマに ─ 若い来訪者のまなざし
2025年11月18日(火)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今日は、大学で卒業論文を進めている学生さんが、
研究の一環として話を聞きに来てくれました。
伝統的な商売である石材店を題材にした研究だそうで、
すでに地域の異なる二つの石材店さんにも
足を運んでいるとのこと。
当店は三社目でした。
石材店が卒論の題材になるというのは、ちょっと意外でもあり、
同時にうれしくも感じました。
若い世代が、こうした伝統産業に目を向けてくれることは、
業界にとってもありがたいことですよね。
質問はどれか一つに絞るというより、石屋の歴史や技術継承のこと、
地域差など、幅広く全体を押さえたいという印象でした。
こちらも、その流れに合わせて、
石屋として日々感じていることをゆっくり話しました。
特に、最近話題になることの多い「墓じまい」については、
自分の現場での実感や、表向きの数字から見える部分以外のこと、
文化としてのお墓の意味など、学生さんの参考になればという思いで、
少し踏み込んで伝えました。
メディアで語られる数字には、どうしても書き手の意図が
反映されてしまうところがあります。でも、現場にいると、
その数字だけでは見えてこない部分があると感じます。
そんな実感も含めて、率直にお話ししました。
学生さんは、用意してきた資料を見ながら、
質問を一つずつ丁寧に確かめ、順に問いかけてきました。
三社目ともなれば、いろいろな石材店の共通点と違いが見えてくる頃でしょうし、
そのためにも広い視野で聞き取りをしているのだろうと思います。
丁寧に話を聞こうとする姿勢が感じられ、こちらもおのずから真剣な気持ちになりました。
うまく伝わったかどうか、少し心配だったので、
足りない部分があれば、あとで遠慮なくメールしてほしいと
伝えておいたので、必要ならまたやり取りできるでしょう。

わざわざ手土産までいただきました。
若い世代が石屋に興味や関心を寄せてくれるだけで、
この仕事にも未来があるんだと感じます。
何か励まされる思いがしました。
今日の話が、何かの形で役に立ってくれればうれしいですね。
では。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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