縁を紡ぐということ

2025年10月19日(日)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日は、久しぶりに伺うお寺で納骨のお手伝いをしてきました。ここしばらくはご縁のなかった場所ですが、もうずいぶん前にお墓を建てさせていただいたご家族からの、戒名彫刻と納骨のご依頼でした。

このお宅のお墓では、長いお付き合いの中で――いつの間にか生えてしまったナンテンの木を取り除いたり、墓誌を建立したり。そして昨年末には建墓当時からの香炉が劣化で割れてしまい、御影石のものへ取り替えるなど、何度もお声をかけていただいてきました。

そうしたお付き合いが続き、今回の納骨の際にもご連絡をいただきました。

お墓というものは、建てて終わりではなく、そこから年月とともにその家の歩みを刻んでいきます。

その中で代が変わると、施工業者がどこだったのか分からなくなってしまうこともあります。ご家族の中で引き継がれていなければ、お寺を通じて別の石屋にお願いすることもあるでしょう。

そうしたことは珍しいことではありません。

だからこそ、年月が経っても「また吉澤石材店に」と思い出していただけるのは、とても嬉しいです。

自分がこの仕事に就く前に建てられたお墓ですが、それゆえに、ご家族が今も手を合わせておられる姿を見ると、お墓が大切に守られてきたのだということを感じます。

また時には、私がこの仕事に就く前、父が施工を担当したお墓の施主様から納骨のご連絡をいただくこともあります。個人墓地などでは場所を探すところから始まることもありますが、そうして頼りにしていただけるのは、石屋にとっても嬉しいものなのです。

先代から続くご縁が、今もこうしてつながっている――そのことに静かな喜びを覚えます。

石屋の仕事は、石を扱うだけでなく、人の思いと時間をつないでいく仕事です。一度のご縁を大切にし、長くお付き合いを重ねていく。

そんなことを感じた今日の納骨でした。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
お墓以外にも石鳥居や記念碑のお仕事も承っております

似顔絵(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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