国産でも輸入でも――安心できる石を選ぶために

2025年8月30日(土)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日はこれから見積もりや図面をまとめる予定です。その準備をしながら、「石を選ぶときに考えていること」をあらためて思い返していました。せっかくなので、石の国産材と輸入材について少し書いてみたいと思います。

まず、国産材には職人の技術と長年培われた安心感があります。うちで国産材を使う場合は必ず国内加工にしていて、その石を知り尽くした産地の職人がお墓に仕上げています。業者によっては、日本の石を中国に輸出してそこで加工、完成品を日本に再輸入することもあるようです。必ずしも悪いわけではありませんが、やはりその石を一番理解している職人が加工することが一番だと思っています。ただどうしても価格が高くなってしまって、お施主様にとってご負担になる面があるのも事実です。

一方で、最近は濃い色合いを好まれる方が多く、インド産のM1HM10インド山崎といった中間色の石、あるいはカンボジアグレーのような明るめのグレーを希望されるケースが目立ちます。特に川崎市営霊園のようなところでは、新規に建つお墓の多くがこうした石で建てられていて、周囲に使われている例が多いほど、それがまた次のお施主様の選択に影響しているようにも感じます。お墓の石選びは不思議なもので、無意識のうちに周りに建つお墓の色や雰囲気に影響されることがあるんです。

これは石の色合いだけじゃなくて、形についても同じ。洋型が多い区画では洋型が、和型が多い寺墓地では和型が自然と選ばれやすい傾向があります。

お施主さんのご希望を伺い、区画に合わせた形を作図。

最近は輸入材を選ばれることが多いと書きましたが、だからといってどんな石でも安心というわけじゃありません。石って見た目が良くても数年で変色したり光沢が落ちたりするものがあります。逆に言えば、数年経っても問題が出ない石なら、その後も安定して長く使えることが多いんですね。

だからこそ「他所でどのように使われてきたか」「実績があるかどうか」を確認するのはとても大事です。業者からの情報をきちんと聞くことも欠かせませんね。

もちろん国産材であっても同じです。その石が実際に使われてきた経過や実績を知り、自分の目で確かめることが安心につながります。そして仕入れた石は必ず梱包を解いて、細かく検品する。ここが大事です。

表面のキズや色むらはもちろん、小さな欠けや加工精度まで一つひとつ見ていきます。(一方で、石は自然物ゆえの表情があります。基準内の色むらや白玉・黒玉はその石の個性として扱い、過度な選別は行いません。)

これは石屋として当たり前のことですが、結局はそうした地道な作業の積み重ねが「長く安心してお参りできるお墓」につながるんだと思っています。

石の検品と補強金具穴の加工中。
見えない部分こそ丁寧に。安心につながる大事な作業です。

国産材をおすすめできる機会が減っているのは少し残念ではありますが、お客様が求める色合いに合う輸入材もまた一つの選択肢です。そして何よりも、「この石なら安心してお墓を建てられる」と自信を持って提案できることが一番大切なんだと思います。

石の種類や価格だけじゃなくて、どう向き合っているかをきちんと伝える。そうしたことも、私は大切にしていきたいと思っています。

では。


私のところの仕事は、結果として他所より価格面で高めになることがあります。それは“安さ”を優先するのではなく、“安心と確かさ”を大切にしているからです。

お墓は建てたその日から、その後の長い年月にわたり、ご家族を見守り続けるもの。だからこそ価格だけではなく、長く安心してお参りできるお墓づくりを心がけています。

そうした想いに共感してくださる方のお力になれれば幸いです。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
お墓以外にも石鳥居や記念碑のお仕事も承っております

似顔絵(有)吉澤石材店 吉澤光宏

ご相談・お問合せは、お気軽にどうぞ。
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります)
メール お問い合わせフォーム

トップページはこちら
お問い合わせフォームはこちら