会ったことはなくとも忘れない 私にとっての靖國神社参拝
2025年8月15日(金)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
立秋も過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きますね。秋の気配が恋しく思いますが、日中外を歩いていると汗がしたたり落ちてきます。そんなお盆のさなか、毎年この時期になると私が欠かさず行っていることがあります。
それは靖國神社への参拝です。
祖父と大叔父二人、あわせて三人が先の戦争で命を落としました。祖父が30半ば、大叔父二人は20代で未婚のままという短い一生でした。自分と近い家族なのですが、戦没したのは私が生まれる前のこと。なのでその顔も声も、人となりも知りません。
既に亡くなっている父にしても昭和10年の生まれのため、小学生のころに祖父と別れそのまま会うこともなく亡くなってしまったということになります。それでも父は靖國に足を運び、静かに手を合わせていたようです。
いつ頃から行っていたのか、またずっと継続していたのかは知りません。また父とそのことについて話をした覚えもありません。ただこの時期になると父が靖國参拝に行っていたことを思い出し、私にとっても自然と「続けていくべきこと」になったような感じがします。
今日の靖國境内の石畳は、朝の日差しに照らされて眩しいくらい。それでも参道脇のイチョウ並木の木陰は気持ちをほっとさせてくれます。神門の下を通り中門鳥居の手前まで行くと、早朝にもかかわらず既に大勢の参拝の方が並んでいました。
しばらく待って心静かに今年も手を合わせて参拝。政治的な意味合いではなく、会ったこともないけれど「自分の家族が確かに生きていた」という事実を胸に刻む時間です。
もちろん靖國神社については、いろいろな考え方があることは承知しています。
でも私の場合は、ただ祖父と大叔父たちを忘れないための参拝。それ以上でも、それ以下でもありません。私が生きている間は毎年必ずこの時期に訪れ「忘れてはいないよ」という気持ちを伝えていきたいと思っています。
祈る場所や形は、人それぞれだと思います。お墓であったり、仏壇の前であったり、心の中であったり。どれも、その人なりの「忘れない気持ち」を表す大切な場です。
私は石材業に携わる者として、そうした思いをつなぐ場所づくりを、これからもお手伝いしていきたいと思っています。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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