川崎市営・緑ヶ丘霊園、早野聖地公園 4㎡墓所・6㎡墓所 ここ2年ほどの建墓例。

2024年10月21日(月)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

前の記事でも書いたように、令和4年以降に川崎市営霊園(緑ヶ丘霊園・早野聖地公園)で工事させていただいたお墓のご紹介を続けます。

今日は緑ヶ丘霊園と早野聖地公園の4㎡墓所6㎡墓所

2022年4月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:ベトナム産白系御影石)

2022年7月完成・4㎡墓所(石塔:茨城県産真壁小目石/外柵:中国産白系御影石)

2022年8月完成・6㎡墓所(石塔:茨城県産真壁小目石/外柵:中国産白系御影石)

2022年8月完成・6㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:ベトナム産ピンク系御影石)

2022年11月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:ベトナム産白系御影石)

2022年12月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:ベトナム産白系御影石)

以前より仕事を頂戴する件数は増えたものの、弊社は市営霊園メインではないため、実はそれほど多く建墓実績を持っているわけではないです。

しかし、ホームページを開設してブログで情報発信に励んだおかげでしょうか。少しずつお問い合わせをいただくことが増え、平成20年代後半から徐々に建墓させていただくことが増えてきました。

もともと価格が売りの石屋さんではありません。使用する接着剤や金具などの材料や工事内容にこだわり、手間をかけて作業を行うためにむしろ割高であろうと思っています。

ご注文いただいた仕事に対し、手を抜かず、少しでも丈夫なお墓を建てられるようにと努める。弊社のそんな姿勢を評価していただけたとしたら、とてもありがたく、嬉しいことですね。

2023年7月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ライトグレー系御影石/外柵:ベトナム産白系御影石)

2024年1月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:既存)

2024年6月完成・4㎡墓所(石塔:カンボジア産白系御影石/外柵:ベトナム産白系御影石)

2024年8月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:ベトナム産白系御影石)

2024年9月完成・4㎡墓所(石塔:インド産ダークグレー系御影石/外柵:中国産白系御影石)

最近の潮流で洋型の石塔がやはり多めですね。でも和型を選んでくださるお客様も一定数いらっしゃいます。

洋型を選択されるお客様は、やはり地震などの災害時のことを気にされますね。確かに重心が低めである洋型は、厳密に言えば和型よりも倒壊しづらいのかもしれません。


さて、ここでこれまでとは少し方向の違う話をしてみます。

実は私、被災の際に和型が倒れ洋型が無事なのかといわれると、話はそう単純なではないような気がしているんです。

何が言いたいのかおわかりになりますか?

施工の際の細かな心配り。ここが大切な部分なのだろうと私は思っています。

たとえば雨の日。石が湿っている時に接着剤を使うような作業は絶対に避けるべきなんです。例えば石の表面をあぶって乾かして建墓作業を行ったとします。出来上がって目地作業を行い完成すると、一見立派なお墓が出来上がったように見えるかもしれませんね。

しかしお墓の工事はそんなに単純なことではありません。石の表面は細孔(さいこう)という細かい穴がたくさん開いています。イメージで言えば軽石を思い浮かべてもらうといいのかもしれません。

そして水に濡れればそこから水分を吸い込みます。表面だけあぶって乾かしても、奥に吸い込んだ水気が上がってきて接着剤の施工不良を起こしてしまうんです。

施工不良…平たく言えば、接着剤本来の接着力を発揮できなくなるということです。というより、ほとんど接着力がないという方が正しいかもしれません。

これは接着剤の使い方のうち、ほんの一点だけを取り上げての話。それはともかく―。

もともと大きな地震のエネルギーはまさに規格外。お墓の地盤そのものが緩んだり沈んだりすれば、お墓だけが無事でいられるとは思えませんし、液状化が起こる地盤では大きく傾いたりすることもあろうかと思います。

例え万全な工事を施したお墓だって無傷でいられる保証はどこにもないんです。

先般、お正月に発生した地震で壊滅的な被害を受けた能登半島の災害支援にも行ってきましたが、お墓の惨状を見ていろいろと感じる部分がたくさんありました。

正直いって、弊社施工のお墓は倒れないとか、震度7まで耐えられる云々…などと無責任にお気楽なセリフを口にすることなんで出来ません。

だからと言って何も気にせずどんどん建墓してしまえばいいかというと、決してそうではないと思います。

むしろ、だからこそお墓は施工方法や接着剤を吟味し、石の厚みやお墓の構造だって工夫をこらして丁寧にしっかりと施工をする。こうあるべきであろうと私は考えます。

大きな被害をより小さく、そして小さな被害もより小さく。そんなふうに思いながらいつも仕事を進めています。

和型と洋型の石塔ではどちらが倒れにくいという話に戻ります。

上記のような理由から、本当に大きな地震の前では石塔の形状はあまり関係がないのかもしれないと私は思います。

ビルが倒れたり、家がつぶれたりといった大規模災害の時にお墓だけが無傷でいられるとは考えにくいです。隣のお墓が倒れてくることだってあるでしょう。

ただし無抵抗で倒壊を受け入れるのではなく、少しでも耐えられるように考え、さまざまな工夫しながら丁寧に施工をしていく。ここが石屋としては大事なところなのだと私は信じています。


さて、今日の最後はずれた話を元に戻しましょう。

以前よりも市営霊園でのお仕事は増えてきています。

ですが、弊社は何でもかんでも仕事をとりたいという姿勢ではありません。

弊社のお墓づくりの姿勢を気に入っていただき、さまざまな条件が折り合えた方のお墓づくりのお手伝いをさせていただきたい。そんな姿勢で、これからも墓地工事に取り組んでいきたいと思っています。

数は少ないですが、次回の更新は川崎市営霊園の別の規格の施工例をご紹介してみるように致します。

いつもありがとうございます。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
お墓以外にも石鳥居や記念碑のお仕事も承っております

似顔絵(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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