川崎市の緑ヶ丘霊園での外柵リフォーム。
2017年7月4日(火)
川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
高津区の緑ヶ丘霊園で、大谷石外柵のリフォーム工事にとりかかっています。こちらはホームページからお問い合わせをいただいたお仕事です。
リフォームと一口に言いますが、手の入れ方によってかかる費用もずいぶんと違ってきます。
例えば既存のお墓をすべて取外し、完全に基礎工事を行って新たな材料を使って作り直すのがベストかもしれません。つまり「抜本的」な方法ですね。
ただしこの場合、費用的にはどうしてもまとまった金額になりがちです。逆に手軽な金額で抑えようとするならば、どうしても「対処療法的」な補修に留まらざるを得ないでしょう。
どの程度手を入れていくかに関しては、その案件ごとに全く変わってくると思います。
お施主様がどの程度のリフォームを考えるのかによっても変わりますし、また直したお墓をどのくらい期間にわたり使っていく予定なのかによっても変わってくるはずです。
また、お墓の現状(傷み具合など)によっても変わりますし、かけられる予算によっても選択は変わってくることでしょう。
ですから、一見似たようなお墓でも、リフォーム方法が異なるということは普通にあり得る話です。いずれにしても、いろいろな条件を総合的に考えながら話を進めていく必要があると、私は思います。
もちろんそこには、石材店側の「プロとしての節度ある判断」が必要なのは言うまでもありません。(節度ある判断とは、すなわち、プロとして避けるべき選択は採らないということです。)
ちなみに今回は、外柵を取り外しての全面改修ではありませんが、既存大谷石外柵の一部は温存しての部分改修という感じになります。
大谷石の階段や全面と、羽目石(囲い部分)は傷みが来ていたので、撤去・廃棄。基礎コンクリートを打設後に、本日は御影石の部材を据付けてきました。
既に動いてしまっていた大谷石もあったので、それに関しては再据付けもしておきました。
御影石の部材同士は弾性接着剤で接着しますが、大谷石とのつなぎ目はモルタルになります。写真はありませんが、合口(つなぎ目)を荒らしてモルタルが馴染むようにしてあります。
とりあえず、今日はこんな雰囲気に納まりました。
大谷石の均石の上には、御影石の板石を配置します。それほど重量がかからないので、大谷石にも悪い影響を与えることはないと思います。
明日はその作業や上階段の据付けを行い、外柵内のコンクリート打ちをしていく予定です。念のために、大谷石と御影石のつなぎ目にもステンレスの補強金具を取り付けてみようと思います。
とにかく、台風が早く過ぎてくれることを願いたいです。
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