「国内の石で」——その選択に、産地の景色が浮かんだ日
2026年2月19日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今日、見積もりを作りながら、
少し嬉しくなったことを書いてみます。
いま、真壁石と稲田石を使うお墓のご相談が
進んでいます。
さらに、数日前には万成石を使ったお墓に興味が
あるという方からのお問い合わせもあり、
近く商談の予定です。
どちらのご相談も、ホームページをご覧になって
のお問い合わせでした。
偶然かもしれませんが、ここへきて国産の石の
お問い合わせが続きました。
稲田石は、昔から関東を代表する白御影石として
最高裁判所の外壁や、東京駅前広場の敷石にも
使われています。
お墓でも石塔として主役を張れる石ですが、
実は外柵材として使われることも多い。
稲田の外柵に真壁の石塔という組み合わせは
まさに定番。墓地でもよく見かけます。
主役にもなれるし、引き立て役にもなれる。
白くて美しい石肌と共に、そういう懐の深さが、
長く愛される理由のひとつだと思っています。

茨城県・稲田石の採掘場
真壁石は、赤坂の迎賓館にも使用され、
東京近郊での建墓実績も十分な石です。
墓地を歩けば、この石で建てられた石塔は
数知れません。
落ち着いた目合いは、まさに中庸といっていい。
主張が強すぎず、それでいて周囲にも
多く建っているから見劣りもしない。
墓地の風景にすっとなじんでくれます。
両石種とも、茨城県産ということもあって、
どこか地元産に近い感覚があります。
国産材の中では比較的選びやすい価格帯で、
国産石を考える方にとって、
現実的な選択肢になりやすい石ですね。

茨城・真壁石の採掘場
そして、万成石は岡山県の石。
淡い桜色の石目が特徴で、「この色が好き」と
言われる方が一定数いらっしゃいます。
石原裕次郎さんのお墓や銀座和光の外壁にも
使われている石です。
見本だと「派手かな」と感じる方も
いるかもしれません。
でも、実際に墓地に建つと、印象が変わります。
比較的早い時期から関東にも入ってきていて、
近隣の寺院墓地でもこの石のお墓をよく見かけます。
主張が強すぎず、まわりの景色によくなじむ。
長年扱ってきた中で、そう感じています。

岡山・万成石の採掘場
どの石が優れている、という話ではありません。
輸入材でつくったお墓も、
うちがご提案してきた実績ある石です。
その選択に、何の心配もありません。
ただ、
今回の真壁石と稲田石でご相談のお客様は、
「国内の石で」とはっきりおっしゃいました。
決まるかどうかは、まだ分かりません。
お墓は金額も大きいですし、迷って当然です。
それでも、
「国内の石」を希望してくださる方がいる。
石屋として、やはりうれしいものがあります。
どうしても、日本の石材産地のことを
思ってしまうんです。採掘場の景色や、
たずさわる職人さんの顔が浮かぶんですよね。
正直に言えば、利益率だけ見れば
国産の石は楽な選択ではありません。
石の原価も上がりますし、
総額も当然高くなります。
それでも私は、
日本の石でお墓をつくるということに、
やはり特別なものを感じるのです。
国産の石は、長年扱ってきました。
採掘元も加工工場も幾度も訪れ、
産地の様子も、だいたい分かります。
その石がどんなふうに歳を重ねていくのかも、
ある程度は想像がつきます。
そうした積み重ねがあるからだと思います。
日本の石でお墓をつくる。
そのお客さんの選択に、石屋としてきちんと
お応えしていきたいと思います。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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