これでひと安心──お墓があるということ
2026年2月13日(金)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
お墓の選択肢が増えました。
建てるだけではなく、片付ける(墓じまい)
という言葉も、よく耳にします。
だからこそ、建墓をするかどうか。
そこで迷う方が増えた気がします。
「うちは、お墓を建てた方がいいんだろうか」
「持ち続けられるだろうか」
そう考えるのは、ごく自然なことだと思います。
お墓は決して安いものではありませんし、
一度建てれば長く残るものです。
迷うのは当然のことです。
急いで決めなくてもいいと思います。
ただ、ひとつだけお伝えしたいことがあります。
石屋として仕事をしていると、
現場でときどき耳にする、こんな言葉。
「これでひと安心です」
完成した直後にもそうですが、
納骨を終えたあとや、少し時間が経ってから
そう言われることもあります。
亡くなった方をどこに納めるのか。
これから先、家族はどうすればいいのか。
そうしたことが決まっているだけで、
人の気持ちはずいぶん違うものだと感じます。
納骨を控えているときでも、
あるいは、まだ先のことだとしても、
「いずれここに収まる」と分かっているだけで、
精神的な負担は軽くなるのだと思います。
お墓は、まず故人を供養するための場所です。
そのことは変わりません。
ただ、生きている側にとっても、
お墓は大きな意味を持ちます。
手を合わせることで、
死者と「幸せの交換」をする。
そんな場所でもあるのだと思います。
この「幸せの交換」という言葉は、
少し抽象的に聞こえるかもしれません。
けれど、私なりに置き換えるなら、
こういうことです。
こちらが手を合わせ、亡き人の冥福を祈る。
それと同時に、手を合わせた自分の側にも、
何かが残ります。
「来れてよかった」
「言葉にしなくても、ちゃんと届いた気がする」
そういう小さな安堵の思い。
もちろん、本当に届いているかは、
確かめようがありません。
ただ、もし自分が親の立場だとしたら。
もし自分が先に逝く側だとしたら。
残る家族に願うことは、
結局、ひとつではないでしょうか。
幸せでいてほしい。
ちゃんと笑って生きてほしい。
誰しもが、そう願うはずです。
その願いが返ってくるわけではなくても、
少なくとも、手を合わせたこちらの心は整う。
それはすでに、
生者と死者の「幸せの交換」と
呼べるものだと思います。
何度もお参りするうちに、
気持ちが少しずつ整理されていく。
お墓には、
そういう時間の積み重ねを受け止める役割が
ある気がします。

お墓は、建てた瞬間に
何かを解決してくれるものではありません。
けれど、亡くなった人の居場所が定まり、
手を合わせる場所があるということは、
思っている以上に大きな意味を持つのかもしれません。
お墓は亡くなった人のためのもの、
そう思われがちですが、
残された人の側の安心でもあります。
若いころは実感しにくいかもしれません。
けれど、お墓があり、
それを受け継いでいけるなら、
「この先、どこに納めればいいのか」
という心配はありません。
そのたびに、大きな出費が必要になるわけでも
ありません。
実際、現場でときどき施主さんから言われます。
「親がお墓を建てておいてくれて、良かったです」
この一言は、短いですが重いです。
供養のためだけではなく、
生きる側の負担を減らし、
心を整える場所として。
お墓が機能していることが、
そこに表れている気がします。
お墓は、亡くなった人のためのものでもあり、
これから先を生きる家族のためのものでもある。
私はそう思います。

「これでひと安心」
その言葉の奥には、供養だけではない、
生きる側の心の整理もあるのだと思います。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
現地確認。お見積り・ご提案はすべて無料です。
(有)吉澤石材店 吉澤光宏
ご相談・お問合せは、お気軽にどうぞ。
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります)
メール お問い合わせフォーム


