五輪塔というお墓の提案
2026年2月9日(月)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今日は、五輪塔というお墓について書いてみます。

初めて大和西大寺奥の院で見た、
叡尊五輪塔の姿は忘れられません。
(※叡尊は、鎌倉時代の僧で、真言律宗を広めた
高僧として知られています。)
私はこの、五輪塔が好きです。
石屋として仕事をしていても、
五輪塔の話になると、嬉しくなります。
それは
「見た目が派手で目立つから」
などの理由からではありません。
五輪塔は、塔としての意義がはっきりしていて、
時間が経っても古びにくい。
そして、供養のための仏塔として、
確固たるものがあるからに他なりません。
お墓を建てるというのは、
単に石を据えることではなく、
供養のために塔を立てることだと
私は確信しています。
法事のたびに立てる塔婆も、
材料は木ですが、まぎれもなく「塔」です。

私たちは昔から、供養の節目ごとに、
そうした塔を立ててきました。
石のお墓も当然、その延長線上にあるものです。
五輪塔は、その中でも特徴的な形をしています。
丸や三角、四角などの形からなる構成です。

なんだか、おでんの具のようにも見えますが、
不思議と古びることがありません。
流行で生まれた形ではなく、
宗教的な裏打ちのもとに、
長い時間の中で残ってきた形だからだと思います。
もちろん、新しいデザインのお墓が悪い、
そう言いたいというわけではありませんよ。
ただ、
時間の中で淘汰されずに残ってきた形には、
それなりの理由があるはずだと言いたいのです。
そして五輪塔には、
サイズ以上に塔としての「存在感」があります。
加工の面から見れば、
五輪塔は決して簡単な石塔ではありません。
形が複雑なので加工の工程は増えますし、
据え付けも手間がかかり、気を使います。
中国加工のものでも、普通の石塔より
価格は高くなりますし、
国内でつくればなおさらです。
それでも、長い目で見たときの満足感は
大きいと感じています。
実際に、
叩き仕上げの五輪塔を建ててくださった
お客さんに、建墓後しばらくしてから
お話を伺ったことがあります。
「親戚にもすごくいいって褒めてもらえました。
これを建てて本当に良かった」
そう言って喜んでおられました。
私はこういう言葉を聞くと、
五輪塔は建てたときばかりではなく、その後も、
長く満足感が続く石塔なんだと思います。
故人の供養のために、
最高の仏塔を建てたという実感が、
しっかり残るからです。
五輪塔は、供養のための仏塔として、
形そのものに意味があります。
そして五輪塔は供養だけではなく、
建てる側も幸せになる。
すなわち、
手を合わせる場所として、良き仏塔を建てた。
そうした思いが、心の安寧につながります。
それがつまり、現世利益というやつではないでしょうか。
だからこそ、長い時間の中で人々に支持され、
残ってきたのだと思います。
和型でも、洋型でも、縦洋型でも、
そしてデザイン墓でも。
お墓を建てるということは、
供養のために塔を立てることです。
その中でも五輪塔は、
伝統的な仏塔の形のひとつです。
見た目の好みもありますし、
予算の問題もありますから、
すべての方に五輪塔を勧めるわけではありません。
それでも、私は石屋として、
五輪塔という仏塔をお勧めしたいと思います。
これからお墓を建てる方には、
その際に「五輪塔」という形も
思い出していただけたら嬉しいです。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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