元旦の初詣と今年訪ねたい「場」
2026年1月2日(金)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
元旦の昨日、
登戸稲荷社へ初詣に行ってきました。

空はよく晴れていて、
冷たい空気が気持ちよかったです。
参拝の列に並びながら、
ああ、また新しい一年が始まるなと。
登戸稲荷社は、私にとっては
氏神様である上に、少し特別な場所です。
鳥居も、狐も、灯籠も。
日清・日露・大東亜の戦没者慰霊碑も、
社殿改築の記念碑も。
境内の石造物は、
すべて私の先祖の手によるものです。
そして、吉澤石材店に石仕事を
委ねてくださった、
地域の方々の信頼を感じます。
子どもの頃から見慣れた風景なのに、
こうして年の始まりに来ると、
また違って見えます。
何代も前の先祖が手がけた石が、
今もそこにある。
年月を経て、表面は風化してきている。
それでも、石は残り続けています。
「石は残る仕事」。
今私がかかわる仕事も、
町や、個々の家の歴史になっていくであろう仕事です。
そして、そういうものを作ってきた家の仕事を、
少し誇らしくも思います。
参拝してお願いごとをするというより、
今年も変わらずに、やるべきことを全うしよう。
そんな気持ちで手を合わせてきました。
先祖の仕事が残っている場所で手を合わせると、
気が引き締まります。
自分が今、携わる仕事も、
いつかこうして誰かが見るかもしれない。
100年後、200年後に。
だから、雑に終わらせたくないと思います。
そして今年は、現場の石仕事と、
お墓を学び直す時間。
この二つを大切にしていきたいです。

そのひとつとして、ぜひ熊野三山を訪れたい。
年の初めに、ここは決めておきます。
40代の頃、参加した勉強会で
民俗学、歴史、宗教…いろいろな角度から、
お墓や石の文化に触れる機会を得ました。
そこで、お墓がただの石ではない、
ということを教わりました。
そして熊野のことも耳にしていつかは…
と思っていました。
熊野には、青岸渡寺があります。
補陀洛山寺もあります。
そこから極楽浄土を目指して、
補陀落渡海に出た僧たちの歴史が
息づいている場所です。
生きたまま小舟に乗り、
南の海の向こうにあるという観音浄土へ向かう。
いまの感覚では、
簡単に言葉にできないような祈りが、
そこにはあったのだと思います。
この仕事をしている以上、
人はどこへ行くのか。死者を送る場とは何か。
そういうことを、私は考え続けていたい。
知識として学ぶだけでなく、
実際に訪れて、自分の目で見て、
手を合わせたいと思っています。
そういう時間が、結局いちばん、
仕事に戻ってくるんです。
熊野以外にも、各地には
私がまだ訪れていない石造物と文化があります。
古い石塔、板碑、道祖神、石仏。
そういう「訪ねたい石」たちが、
まだ各地に残っています。
そうした石造物が、
その土地でどんな役割を果たしてきたのか。
機会を作って、味わいに行きたいと思います。
やりたいことや行きたい場所は、
いろいろあります。
でも、今年もひとつずつ。
現場の仕事も、石を訪ねる時間も。
大切にしていきたいと思います。
では。
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