こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
このブログでは、工事の様子や現場の話を
書くことが多いので、
記事によっては専門用語が出てきて、
分かりにくいところがあるかもしれません。
現場の話を書こうとすると、
どうしても用語が出てしまいます。
そこで今回から、写真に番号を振って、
お墓の部材名をざっと整理する記事を
作ってみました。
前回は「外柵編」として、
外柵の部材名を写真でざっと整理しました。
・関連記事:写真で見る、お墓の部材名|外柵編
今回は、石塔まわりです。
年内の営業は今日までですが、
ブログは変わらず更新していきます。
まず呼び方について
この記事では、写真の①〜⑧の部分をまとめて、
私は「石塔(せきとう)」と呼びます。
一般には「墓石」という名称で
呼ばれることが多いです。
ただ私の中では少しだけこだわりがあって、
「石塔」という呼び方で通しています。
――といっても、言葉の話をしたいわけじゃ
ありません。
今回は、部材の説明がしやすいように、
「石塔(①〜⑧)」として整理して書きます。
まずは写真です。

石塔の部材(①〜⑧)※番号は記事内の説明と対応しています
石塔の部材名(①〜⑧)
① 棹石(さおいし)
いちばん上にくる、中心の石です。
文字が刻まれ、
お墓の“顔”になる部分とも言えます。
本来は細長い石を指す言葉ですが、
洋型石塔の場合でも、
便宜上「棹石」と呼んでいます。
② 上台(上段石)
棹石のすぐ下側にある台石です。
水勾配などの加工が入ることもあります。
③ 中台(中段石)
上台の下にくる、一回り大きな台石です。
洋型では、上台・中台が分かれず、
台石として一体になっていることが多いです。
④ 芝台(下段石)
石塔の土台になる段です。
石塔の下まわりをつくる部分で、
納骨室の屋根になることもある部材です。
上台・中台・芝台は、棹石とのバランスで
決まることが多いです。
⑤ 水鉢(みずばち)
水を供える器の石です。
家紋を彫りこむことが多めです。
⑥ 花立(はなたて)
花を供える場所です。
左右で一対になっていることが多い部材です。
ステンレスの花筒が収まります。
⑦ 拝石(はいせき)
手を合わせるとき、前にある石で、
納骨室の蓋石を兼ねることが多いです。
⑧ 香炉(こうろ)
線香を手向ける場所です。
これも、お参りの動作の中心になります。
形は宮型・経机型・くし形・角型など
石塔の形によりいろいろ。
参考:切出水鉢(きりだしみずばち)
弊社では、水鉢・花立が別々ではなく、
ひとつにまとまった「切出水鉢」の形状を
お勧めしています。

花立と水鉢が別々のものと比べ、
すき間に汚れがたまりにくく
掃除がしやすいからです。
さて、
今日の内容は、部材名の紹介だけです。
施工の話や細かい違いは、
また別の記事で、必要なときに
触れていこうと思います。
今後、ブログの中で専門用語が出てきたときは、
「部材名の説明はこちら」として、
この記事にリンクを貼っていく予定です。
では。