写真で見る、お墓の部材名|外柵編
2025年12月28日(日)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
このブログでは、工事の様子や現場の話を
書くことが多いので、
記事によっては専門用語が出てきて、
分かりにくいところがあるかもしれません。
いつも読んでくださっている方には、
少し不自由をかけているかもしれませんね。
そこで今回から、写真に番号を振って、
「お墓の部材名」をざっと整理する記事を
作ってみました。
分からなくなったときに、辞書みたいに
見返してもらえたらと思います。
呼び方は、地域や石材店によって
少しずつ違います。
この記事は、東京近郊の現場で私が普段
使っている言葉で整理しています。
「うちではこう呼んでいます」という話として、
気楽に見てください。
今日はまず、外柵編です。
さて、
お墓の話をしていると、
「外柵って、囲いのことですよね?」
と聞かれることがあります。
もちろんその通りです。
ただ、外柵とひとことで言っても、
実は部材がいくつかに分かれていて、
役割も少しずつ違います。
今日は写真に番号を振って、
外柵の部材名をざっと紹介してみます。
細かい話は抜きにして、
まずは「名前と場所」を知る回です。
まずは写真です。

外柵(①〜⑥)※番号は記事内の説明と対応しています
外柵の部材名(①〜⑥)
① 親柱(おやばしら)
外柵の正面入り口付近に立つ大き目の柱。
外柵全体の印象を締める部材でもあり、
Rや帯などの意匠が施されることも多いです。
② 階段
お参りの出入りに使う場所です。
段の高さや踏み面の広さで、
歩きやすさが変わります。
段の角は、足がかかっても欠けにくいよう、
平面取りされています。
③ 根石(腰石)
外柵のいちばん下を構成する、土台の石です。
外から見える部分としては地味ですが、
外柵の「下まわり」をつくります。
④ 羽目石
外柵の周りを囲い、仕切りになる石です。
周囲のお墓との「壁」となる部分ですね。
⑤ 塔婆立(とうばたて)
塔婆を立てる場所です。
宗教、宗派によっては必要がない場合も。
あとから付けると難しいこともあるので、
必要な場合は最初から。
⑥ 敷石
手を合わせるときの足元になるところです。
水勾配がとられ、水がたまりにくくなっています。
雑草対策としても有効です。
参考:外柵の内側には「納骨室」があります
外柵は、外から見える部材だけでできている
わけではありません。
内側には、お骨を納める納骨室(カロート)が、
据え付けられています。

納骨室。普段はフタが閉まっていて、見えません。
今日は部材の紹介がメインなので、
説明はここまでにします。
「外柵」とはどういう石で構成されているか、
ということが伝われば十分です。
最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
次回は、石塔まわり(棹石〜香炉など)も、
同じように写真で紹介してみます。
では。
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※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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