輪島まで24km——去年と同じ道、変わったこと、変わらないこと
2025年11月12日(水)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
川崎を朝10時に出発して8時間半。
組合の若手と2人、午後6時半を過ぎた頃に、輪島市内のホテルに到着しました。

夜の、のと里山海道沿いに浮かび上がった「輪島 24km」の標識。
去年も見た景色のはずです。あの時も夜でした。
スマホのカメラを水平にして撮影したこの写真。
つまり、標識自体がこれだけ傾いているということです。
地盤が動いた痕跡が、道路標識にも残っています。
はっきりとはわかりませんが、路面は、確かに良くなっている区間は増えたのでしょう。
地震の影響で、波打っていた舗装が平らに直され、走りやすくなったところも
あるように感じます。
道路の復旧工事は進んではいるのでしょう。
それでも、工事期間と仮設のカラーコーンなどが目立ち、道路脇に目を向ければ、
ユンボなどの建設機械が目につきます。
完全な復旧にはまだまだ時間が必要だと思われました。

ホテルに荷物を置いて、近くの居酒屋へ。熱々のおでんをいただきました。
牛すじと大根。染み込んだ出汁が、長距離運転の疲れを少し和らげてくれます。
食事を終えてホテルへ戻る途中、歩道の様子に驚きました。
- 隆起してうねった歩道
- 傾いた石造の車止め
石柱が倒れ、舗装が大きく隆起したまま、コーンで囲われています。
暗闇の中、街灯に照らされたその光景を見て、市内の復旧も
まだまだだと感じさせられました。
限られた人員と予算の中で、できることから進めていく。
それが現実なのでしょう。
石柱の傾き方、舗装の割れ方を見ると、地盤がどれほど動いたかが
容易に想像できます。簡単な補修では済まない場所も、多いはずです。
明日、明るくなったら、この街の本当の姿が見えてくるでしょう。
今は見えていない場所に、どれだけの傷が残っているのでしょうか。
明日からは、支援活動の現場に入ります。
石を扱う者として、できることを一つずつ。
しかも安全第一で。
今夜はここまで。長い一日でした。
では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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