狛江市の寺院墓地で外柵リフォーム③|コンクリート打設
2025年11月10日(月)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
狛江市の寺院墓地で進めている外柵リフォーム工事。
前回は根切りから配筋までの工程について書きましたが、
今日は、コンクリートの打設を行ってきました。
配筋完了から雨の日曜を挟みましたので、念のためにボイド管や
改良マスの確認を行ってからです。
空練りをミキサーで練る
現場ミキサーにから練りコンクリートを投入し、少しずつ水を加えながら練っていきます。
一度に練れるのは、ちょうど一輪車一杯分ほど。
空練りとは、あらかじめ材料を乾いた状態で混ぜておき、
必要な水分をその場で調整しながら練って仕上げる方法です。
墓所のように数量が多くない現場では、
骨材とセメント量を確実に管理でき、打設がしやすい
空練りコンクリートが最も適しています。
生コンクリートより水分量は現場での見極めが必要ですが、
その分、状況に合わせて馴染みの良いコンクリートに
練り上げられます

現場条件に合わせやすく、材料を確実に管理できるため空練りを採用
コンクリートは水が多すぎれば強度が落ち、少なすぎれば充填性が悪くなります。
練り具合をよく見ながら、適切な柔らかさに練り上げていきます。
ミキサーでしっかり均一に混ぜることで、 セメント・砂・砂利がよく混ざり合います。
練り上がったコンクリートを一輪車で現場へ運び、配筋の中に流し込んでいきます。
空練りの場合は、ミキサーで練った分を順次打設していく作業になります。
一度に大量に流し込むのではなく、練っては入れ、練っては入れの繰り返しです。

水糸で高さ管理をしながら、コンクリート打設
サイコロと呼ぶスペーサーをかませてあるので、人が載っても鉄筋は下がりません。
改良マスやボイド管の周囲も丁寧に充填していきます。
鉄筋の間も、コテやスコップで押し込みながら隅々まで入れていきます。
遣り方に張った水糸を頼りに高さを決め、全体を打ち終えたら、表面を均す作業。(※遣り方:基礎コンクリートの天端高さを決めるための基準板)
コテで平滑に仕上げ、水平を確認しました。
外柵を据え付ける基準面になるので、ここは丁寧に仕上げます。
予想外の雨に
…よし、作業完了!
昼から金ゴテで仕上げを、と思ったところで、
天気予報になかった強い雨の襲撃。
打設後、一時間程度。硬化を待つ段階のコンクリート表面が叩かれ、
仕上げ面が荒れてしまいました。

表層のみ影響が出たため、後日サンダーで整えます。内部強度には影響ありません。
打設直後の雨は、基礎コンクリートのごく薄い表層に影響します。
セメントペーストが叩かれ、流されることで、表面の強度が
やや落ちる可能性があります。
ただし、内部の強度には問題ありません。
十分に硬化を待ち、後日あらためて表面をサンダーで削り、整える予定です。
本当に残念ではありますが、そこは外仕事の宿命。
受け入れる以外はありませんね。
養生期間へ
表面の仕上げ直しは必要ですが、今日はこのまま養生に入ります。
コンクリートは打設直後から化学反応が始まり、
時間をかけて硬化していきます。
この時期は気温や湿度が安定しているため、
そのまま自然養生で問題ありません。
今回は10日程度の養生期間を置く予定です。
数日で外柵を据え付けられる強度は出ますが、
十分に固まるのを待ってから次の工程へ進みます。
基礎が固まれば、次は外柵の据え付けへと進みます。
また続報をお伝えしますね。
では。
【関連記事|狛江市の寺院墓地で外柵リフォームシリーズ】
狛江市の寺院墓地で外柵リフォーム①|御影石の外柵へ
狛江市の寺院墓地で外柵リフォーム②|基礎づくり
狛江市の寺院墓地で外柵リフォーム③|コンクリート打設
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