池上のお会式 ― 光と太鼓の夜
2025年10月12日(日)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
池上本門寺のお会式に行ってきました。
お会式というのは、日蓮聖人の命日である10月13日に合わせて営まれる法要です。池上本門寺では毎年この時期、30万人もの人が訪れ、各地から100を超える万灯講が集まるそうです。夜の街を光の行列が練り歩く、東京の秋の風物詩といえますね。
私も毎年、出入りのお寺の万灯講として参加しています。

お会式の賑わい
万灯講での私の役目は、最近は万灯の引き回しですが、以前は太鼓を叩いていました。
正直なことを言うと、最初は少し面倒に感じることもありました。でも太鼓を叩いているうちに無心になってきて、気がつくと夢中になっている。これが結構楽しかったりするんです。

万灯と太鼓の様子
池上駅前通りから本門寺へ向かう道は、人と光と音で埋まります。登戸結社の万灯は、沿道から声が上がるほど立派で大きい。それを引いて街中を練り歩きます。

万灯の全体像
毎年やはり大変だと思うのは、本門寺の石段です。
96段の急な階段を、重い万灯を持ち上げて登る。仲間同士で掛け声を合わせ、慎重に、一歩ずつ。落としたら大変なことになりますから、石段の下に立つと、毎年緊張します。

池上本門寺の此経難持坂と呼ばれる石段を見上げる
息が切れるほどの重労働ですが、石段を見上げた時の、あの「さあ、登るぞ!」という緊張感は、何年やっても慣れません。
石材店という仕事をしていると、お寺とのつながりは切っても切れません。万灯講への参加も、そうした縁を大切に、という部分もあります。
でも、やっていて楽しいというのも本音です。
この時期、出入りのお寺以外にも、数か寺を回ります。お会式シーズンの前はちょっぴり面倒に感じたりするのに、始まるとあっという間。11月初めの最後の万灯では「ああ、もう今年も終わりか」と寂しい気持ちになる。
不思議なものです。
地域との関わり、お寺との縁。石材店として、そういうつながりも大切にしています。
では。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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