秋彼岸のお墓参りに

2025年9月21日(日)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

昨日は「お墓なんでも相談室」に出ていたので、彼岸の入りには墓参に行けませんでした。なので日曜の今日にお彼岸のお参り。ちょうど子どももいたので、家族そろって行ってきました。

ウチのお墓は石塔が多く、真ん中には父が建てた大きな五輪塔があります。

吉澤家の五輪塔。隣は戦没者の石塔

その地輪の裏側に、建立年と施主名で父の名前。その横に「長男光宏」と私の名も刻んであるのですが、当時はあまり深く考えずに見ていたものの、今この歳になって父がなぜ一緒に刻んだのか、その気持ちが少しわかるような気がしています。(ちょうどこれを建てた父の年齢と、今の私は同じ年齢です)

背面に刻んだ施主名。父親と連名です。

吉澤石材店は祖父と大叔父が先の戦争で戦死し、父が幼い頃から家業を支えて頑張ってきました。もちろんその間をつないだ曽祖母、祖母や職人たちの頑張りも忘れることはできません。それでも、吉澤石材店を盛り上げて今へつないでくれたのは、やはり父のおかげです。お墓のことも父が元気なうちにすべて手を入れてくれたので、私が新たに何かをする必要もなくなっています。ありがたいことです。

ただ、すべてを整えてくれたからこそ、私が息子と連名でお墓に何かを残すということがないのは、ありがたいと同時に、ほんの少しだけ寂しい…いや、何かご先祖様のために残せたらな、なんて思ってしまうのです。

そう思うと、石に文字を刻むということの大切さを改めて感じます。あのとき一緒に名前を刻んでもらっておいて良かったな、としみじみ思います。

本堂前には、以前に吉澤家の先祖供養を願って建てさせていただいた聖観音像もあり、父と私の名前が刻んであります。そこにも忘れずにお花とお線香を。毎回、この観音さまの前で手を合わせると、どこかホッとするような気持ちになります。

先祖供養のための灯籠が東日本大震災で倒れ、新たに建立した聖観音菩薩像。

お盆ももちろん大切ですが、暑い夏が終わり比較的過ごしやすくなるこの時期は、ゆったりとした気持ちでお参りができます。親やご先祖との心の会話、つながりを改めて意識できるお彼岸は、やはり特別な時間ですね。

お墓参りに行けたときには、ぜひゆっくりとたくさんご先祖さまとお話ししてみてくださいね。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
お墓以外にも石鳥居や記念碑のお仕事も承っております

似顔絵(有)吉澤石材店 吉澤光宏

ご相談・お問合せは、お気軽にどうぞ。
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります)
メール お問い合わせフォーム

トップページはこちら
お問い合わせフォームはこちら