墓誌の基礎工事、現場の一コマ

2025年9月2日(火)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

都内の寺院境内での基礎工事に取り掛かりました。以前にお墓の勉強会でご一緒した北海道の同業者さんからのご依頼です。遠方から声掛けいただくのは、どこか嬉しいものですね。同時に、その信頼に応えられるように丁寧な作業をしなくてはと気持ちも引き締まります。

今日の作業は大型の墓誌を据え付けるための準備段階。

掘削を始めると、まず塩ビ管が一本。さらに用途は分からないものの、今も使われているらしい別のパイプが一本出てきました。もし廃管であれば撤去して進められるのですが、生きている管となれば安易に手荒なことはできません。

そこで今日は掘削を急きょ中止。そのうえで元請けさんと施工方法を見直し、基礎部分を地中に埋めず、地上より上に立ち上げる形で工事を進めることにしました。本来なら完成後には人の目に触れない部分ですが、今回の変更によって一部は見える状態になります。そのため強度だけでなく、見栄えにも配慮した仕上げが求められます。

さらに敷石や縁石の取り外しも必要となりますが、もともと一時撤去を想定していないため、強引に行えば残す石まで動かしてしまう恐れがあります。慎重な作業が求められます。

転圧を終えた様子と取り外した縁石

現場では予定通りにいかないこともありますが、その都度柔軟に対応し、最終的に安心できる工事につなげていくことが大切です。本日は予定の場所に砕石を入れ、ある程度の転圧までを行いました。あまり無理に転圧し過ぎれば、配管を傷めてしまいますから。明日は杭を数か所打ち込んで補強を行う予定です。そのうえで敷石を外し、隣のコンクリート壁に穴をあけて鉄筋をアンカーで固定し、墓誌基礎の鉄筋とつなげていきます。

基礎工事は条件ひとつで方法が変わり、その判断が仕上がりを左右します。思うようにいかないこともあるのが現場の現実ですが、だからこそ一つひとつ確かめながら進めていくことが大切だと感じます。

今回のお施主様は私どもの直接のお客様ではありませんが、任された以上は自社の名に恥じないよう、しっかりと施工していきたいと思います。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
お墓以外にも石鳥居や記念碑のお仕事も承っております

似顔絵(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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