2020年4月14日(火)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

コロナウイルスの影響もあり、皆さん不自由な生活を強いられていることと推察します。コロナに負けずみんなでこの危機を乗り越えていきたいものですね。ぜひお気を付けください。

小人数の弊社ですが、やぱりコロナの影響をはあります。明らかに人との接触は減っていますね。納骨が延期になったり、お墓を建てたりリフォームをしようというお話も少なくなっているのを感じます。

そんな中ではありますが、先日から取り掛かっていた川崎市宮前区の寺院墓地での新規建墓工事がほぼ一つ終了しました。その様子を順を追って書いてみますね。

まずは基礎工事。根切りから入ります。

敷地に以前建っていた囲いの残り、薄いコンクリートが残っていました。

真ん中は土なのですが敷地の端の部分、つまり周りには以前に据えてあった石の基礎(コンクリート)がそのまま残されていました。これは全く邪魔なだけなので、土と一緒に取り除いて規定の高さ分だけ掘り下げます。

割栗石を敷きつめ機械を使って地盤を締め固めます

「やり方」と呼ぶ木の枠を組み、掘り下げ高さをしっかりと確認しながら作業を進めます。そして割栗石を並べてランマーで叩き込んで転圧。ここからさらにダブルスコップを使って円柱状に穴を掘り下げます。

ダブルスコップという道具でさらに地面に穴を掘ります。

この作業、普段はそう行いません。しかしこのお墓の立地は右側(塀側)の地盤が少し下がっています。充分ランマー転圧しても、もし不同沈下が起きたら大変です。これを防ぐために墓地右側を中心にして4か所を1.5m近く掘り、そこにもコンクリートを流し込んで杭を設けることにしました。

D13鉄筋をかなり密に並べています。斜めにも。

D13鉄筋をご覧のように並べ、コンクリートは約18cm程度打設予定。間口は4.3尺(約1.3m)なので鉄筋の間隔はおおよそ20cmほどになりますかね。真ん中には改良マスを配置して水抜き穴に。

コンクリート打設完了。

これで基礎工事が完了です。やり方は打設がほぼ済んだところで抜いてコンクリ表面を均し、この状態でしばらく養生期間を置きます。

地墨をうって据付開始。

コンクリートがしっかり固まってからいよいよ御影石の据付けに入ります。前通りをお隣のお墓としっかりと合わせ、地墨をうって据え付ける基準を作ります。また直角をしっかり確認する意味で、周囲の石の位置にも墨をうちます。

この作業が済めば後は実際に石の据付け。モルタルに混ぜるタイプの接着剤を使って作業していきます。

事前検品と下ごしらえ(補強金具を取り付けるアンカー用穴あけなど)をおこなったので据付けも順調に進みます。部材のクセ(微妙な反り・ねじれ・寸法など)も把握しているのはやはり大きいですね。

補強のためステンレス製Ⅼ型金具を使います。

このお墓は丘カロート式。根石(腰石)が納骨室の石を兼ねた作り。御影石同士の結合部にはステンレス製のL型補強金具を取り付けます。この金具はコーナー部分に大きな特徴があり、従前のものに比べて強度が大幅に上がっています。

そうそう!

外柵の据付けは順調に、とは書きましたが実際には2日間作業して下の写真の状態まで「しか」進めていません。

この形のお墓ならもしかしたら1日ですべて施工してしまう業者さんもいるかもしれませんね。

2日間の作業でここまで。理由があります。

本当は1日目も2日目も時間に少し余裕をもって作業を終了していました。

これは何も勿体付けて作業しているということではありません。ちゃんと時間をかける理由があるということなんです。

その理由はよくこのブログでも言っています。石工事では1日進めていい部分と、これ以上は進めない方がいいという部分があるんです。例えば水を加えてよく練り上げたモルタルで石を据える場合、一段までは良くとも二段目を据えようとすれば一段目の石に負担がかかります。

二段目を据える振動で一段目が動き、据え付けモルタルが縁切れを起こしかねません。また縁切れを起こさずとも、重い石を二段も重ねてしまってはモルタルが石の重さに負けて沈んでしまいます。

これは接着剤を使った場合でも同じこと。つまり石は据えたらモルタルや接着剤が固まるまでは動かさないのが基本だからなんです。

そして今日が作業3日目。外柵の左右羽目石を取りつけて目地をした後にいよいよ石塔の据付けに入ります。

石塔は免震パッドを入れ弾性接着剤を使って据え付けます

免震パッドと弾性接着剤を組み合わせ石塔を建て上げます。写真は上台石をす重ねる直前、下の石にも写り込んでいますね(笑)

現場用のクレーンを使い、何とか無事に重たい石を吊りこんで作業完了です。

狙った通り、左隣とほぼ同じ高さに仕上げることができました。

完成写真正面より。

左はよくある一般的な形のお墓で、今回施工のお墓は丘カロート式。間口は狭めだけれど墓域全体(根石・敷石の分は除く)が納骨室になる形です。お骨の収蔵数は通常の形のお墓と比べても遜色ありません。というより、むしろ多いくらいかもしれませんね。

外柵はG623という名の中国福建省産の白御影石、そして石塔はインド山崎と呼ばれる黒系中間色のインド産。とてもマッチングが良く落ち着いた雰囲気のお墓になりました。

黒系といっても黒御影石ほど強めの印象はありません。むしろ濃いめの中間色。

見劣りがしないよう、かと言って変に主張しすぎないようにと考え設計をしてみました。長く使っていくお墓、まして寺院墓地なのであまり奇抜な形を追い求めるのは考えもの。周囲の景観に自然に馴染むように考えていくことも、特に寺院墓地でのお墓を考える上ではとても大事なことのひとつです。

入り口を低く抑え、お墓詣りのしやすさを考えた、落ち着いたお墓になったと思います。

近くお施主様に完成報告をしてまいります。

このたびは弊社にお任せをいただきまして、本当にありがとうございました。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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