2020年2月23日(日)


こんにちは!川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

川崎市多摩区にあるお寺さんの墓地で外柵リフォーム工事を行ってきましたよ。

施工前の様子はこちら。

大谷石製の外柵は施工から数十年を経てだいぶ傷んできていました。

この石は悪い石ではありませんが、その性質上どうしても数十年を経るとだんだんと目地が開いたり、崩れたりしてしまうことがあります。(この外柵は日陰にあることもあって石の表面が崩れたりはしていません。)

しかし昨年の台風の強風にあおられ、塔婆立てが倒壊してしまいました。一時的にステンレスの塔婆立てを取り付けた状態です。

お墓を建てた後に通路のコンクリが打たれているので、墓地全体が少し沈みこんだようにも見えますね。

今回はこのお墓の外柵を作り直し、新たに墓誌を設ける工事になります。

まずは一度石塔を取り外して既存大谷石外柵を撤去するところから…と言いたいところですが解体時にあいにく雨に見舞われて解体写真を写すのを忘れております。

納骨室まで取り外した状態でこのような感じに。完全に更地に戻っています。

外柵の大きさは間口1.8m×奥行1.8m。いわゆる一坪程度の大きさです。

このくらいの広さのお墓の大がかりな外柵リフォーム、つまり大谷石や白河石製の外柵を御影石製に取り換える際には、一度すべてを取り外し更地に戻してから基礎コンクリートを打設していくのが常道なのです。

そして既定の深さまで根切り(掘削)をして、砕石を敷き詰めて転圧します。

基礎コンクリートは上に乗る石材の重さを受けるので、この転圧作業はけっこう重要です。何度も機械で叩いて転圧していきます。

充分締め固めたあとは改良マスと水抜きを設け、枠板を入れ配筋。D13鉄筋を井桁に組み、斜めにも鉄筋を入れて結束を行います。

コンクリートを流して基礎工事の完了で、ここまでが1月中旬過ぎの作業。ここから養生期間を兼ねて別の現場での作業を行い、据付再開は2月の10日前後から行いました。

こちらの墓所近辺は古くからあるお墓が多いため、前通り(お墓の前のライン)がビシッと一直線ではありません。ちょうどここのお墓で上手く調整を行う必要がありました。

そう違和感なく納めるためにはよく現況を見定めなくてはなりません。前通りだけを合わせようとし過ぎず、左右のあきにも心配りしながら位置出していきます。

良く練った増強剤入りモルタルを使って据付け、翌日以降にステンレス製補強金具を要所に入れていきます。このステンレス金具は昨年からより剛性の高いものへと変更しています。前のものと比べるとかなりゴツくしっかりとしていますよ。

毎回同じ風景ですが、芯棒を入れたり接着剤を使い分けたりしながら工事を行っていきます。

一日の工事で進めてはいけない部分までは無理に行わず、また少し手間をかけることで丈夫になるならば効率を追うのでなく、手間のほうを選択して作業をしていきます。

ここまでで外柵はほぼ完成。外柵の盛り土は解体で出た土を使わずに川砂利を入れ、最後に土系舗装材を施工してあります。

この舗装材は真砂土に固化材を入れてあるタイプ。敷きならして散水することで固化して雑草が生えにくくなります。水を撒くということで寒い時期には施工後の養生は充分に行う必要がありますね

後日、黒御影石の石塔の水あかを落としてクリーニング。弾性接着剤を使って再据付けを行いました。芝台も四つ合わせから一枚のタイプに変更してあります。これだけも丈夫さはかなりupしています。

舗装材の上には五色化粧砂利を敷きならし、墓誌を取り付けてほぼ完成。階段状には踏み台の石も取り付けました。

通路のコンクリートに埋もれ気味だったお墓は新たにほぼ全体が通路の上に顔を出すことになりました。

崩れそうだった人造の香炉は黒御影石製角香炉に。ちなみに石は墓誌(台は別)も香炉もインド産のクンナムです。

またプラスチック製のネジ型花筒が付いていた水鉢石は工場に持ち帰って穴加工、落とし込み型花筒に変えました。使い勝手が格段に良くなること間違いなしです。

ビフォーアフターのアフター写真としてビフォーと同じような角度からの写真も載せておきましょうね。

石塔は既存の和型8寸角のためお隣の9寸角と比して高さ的には低めです。それでも基礎工事を通路の高さに合わせて行ったので、墓地全体の高さが増して見劣りがすることは全くなくなりました。

そしてもう階段に乗っても崩れることはありません。通常の使用で部材が外れたりすることもありませんから安心してお墓参りをしていただくことができますね。

これでお坊さんにお経をあげていただけば完成になります。新しく完成したお墓が引き続きご家族の心の拠り所になってくれることを願います。

このたびは吉澤石材店に工事をご依頼いただきまして本当にありがとうございました。他の工事との兼ね合いで完成が遅くなり申し訳ありませんでした。


ちなみに花筒交換って、常に問い合わせの多いリフォームのひとつです。

傷んだ花筒を新しいもの(ステンレス製花筒)に取り換えるわけですが、大きく言えばその方法は下記の2通り。

  1. 座金の付いたネジ型花筒に取り換える
  2. 石に穴をあけて落とし込み花筒に取り換える

このどちらかです。

費用面で言えば現場で作業ができるネジ型のほうが割安です。弊社ではおおよそ落とし込み型の半分くらいの費用をご請求しています。

よく聞かれますがどちらがお勧めなのかと言えばやはり『落とし込み型』ですね。とにかくスッと抜くだけなのでネジを回す手間がいりません。後々の使い勝手を考えるなら間違いなく落とし込み型花筒に軍配が上がると言えます。

ただどちらを選ぶのかはあくまでもお施主さん次第。費用面と使い勝手を勘案してお決めになるのがよろしいかと思います。ご参考まで。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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