2020年1月25日(土)


こんにちは!川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

またまたしばらくぶりのブログ更新になってしまいました。令和二年になってから建立した2件の石塔工事の様子をまとめてアップしてきたいと思います。

まず最初は先日完成した東京・狛江市の共同墓地。

既に完成している外柵上に新たに石塔を建て上げますが、外柵の建立が随分と前のために最近の施工のものとは構造が若干異なります。

またコンクリート製納骨室ということもあり、モルタルで芝台を据え付けていきます。石塔の重量をしっかりと受けられるよう、納骨室の後ろ側にも受け石を入れて施工します。

状況にもよりますが、外柵建立後数十年も経過すると微妙な傾斜などが出てしまうこともあります。(もちろん普通に使う上で影響があるようなことではありませんが)

そんな時に『点』に近い状態で使う接着剤より、『面』で受ける増強剤入りモルタルのほうが据付けに適している場合があるのです。たっぷりとモルタルを敷き、既定の高さまで叩き下げて水平をとります。

今回の芝台は二枚接ぎのため、合口部分には変成シリコン製の石材専用接着剤(コーキング)を団子にして5か所ほど配置。あわせて水の侵入を防げるように線状にもコーキングを塗布して施工しました。

目地を行って一日目はここで作業終了。

上の石を施工する時間的な余裕はたっぷりありますが、よく練ったモルタルで施工しているので上に重さをかければ、据えた石が下がってしまいます。

石は据えたら動かさない―丈夫なお墓をつくる為には接着剤施工であっても、モルタル施工であってもこれが鉄則ですね。

そして二日目。今度は変成シリコン製の接着剤の出番です。

写真は中台石の上に上台石を配置するところ。団子状に5点置かれたのが接着剤。上に石が乗ることでグチャっとつぶれて大きく広がります。

四隅の白い四角は免震パッドです。上の石の重さを支え、接着剤を千華和を合わせて地震の揺れを吸収します。

あとは位置の微調整をしっかりと行い、目地をして完成です。

福島県産の芝山石製8寸角の和型石塔。

この石はうっすらと青みがかった白御影石、目が細かくてとても美しい石ですね。弊社でも実際に何度も施工していますが、その経験からも水のはけも良いのでお墓に適した素材だと言えると思います。

お施主様は白系の石がご希望だったので、提案した数種類のうちからこの石を選んでくださいました。

正面文字と家紋の中だけは白ラッカーを薄く入れてあります。初めのうちは時間によっては文字が見にくい場合もありますので。

一月完成に間に合いました!

これからこちらのお宅の心の拠り所として親しまれ、またご家族を幸せに導いていく石塔になっていってほしいです。

今回は芝山石製のお墓を建てていただきまして、本当にありがとうございました。


さて、お次は東京・稲城市の寺院墓地。

本日石塔を建てあげて完成した出来立てのほやほやです。

こちらも10数年前に作らせていただいた外柵上への据付けになりました。故人となられた施主様のお父様にご発注いただき、弊社が施工した外柵です。

狛江市の石塔と同様に、モルタルにて芝台を据え付けます。

奇しくもこちらのお墓も芝台は2枚接ぎに。1尺角と大きめの石塔であるため、使用石種の特徴から芝台を一枚の無垢材でとるには少々難儀をすることと、トラックから現場までの運搬経路の関係でこの仕様に決定しました。

使う石や大きさが変わっても、基本的に施工方法や使用する材料などは同じです。実はこちらのお墓は、芝台の据付けは昨年末に行っておきました。

今日は芝台から上の部材の据付け。変成シリコンの御影石専用接着剤と免震パッドのコンビを使って丁寧に施工を行います。

見えなくなる部分の細工と目地を行って、無事に和型石塔が建ちあがりました。

岩手県産の姫神小桜石を使った1尺角の石塔です。やっぱりボリューム感があり立派ですね。宮型(屋根型)の香炉をつけて完成です。

この石は国産の石では数少ない暖色系の白御影石。岩手県でもよく使われているので、長く使うのにも不安のない良材だと思います。

ご自分のお宅のお墓に使っている石屋さんもいらっしゃるくらいですから。

寄って見ると桜色の石目がわかると思います。つやのりも本当に良い石なんですよ。

ただ残念ながら天気が曇り。できれば晴れた日に写したかったですね。

インド産のクンナムと呼ぶ黒御影石製の墓誌を据え付けて完成です。

弊社では墓誌は黒御影石をおすすめすることが多いです。なぜかと言えば、戒名を刻んだときに文字が見やすくなるからなんですよ。

こちらのお墓は2月初めに開眼法要をして納骨になります。このたびは姫神小桜石のお墓を建てていただき、本当にありがとうございました。

立派に完成しましたので、先代様にもどうかご安心いただけますように。


さて、今回は東北地方の銘石を使った石塔を建てる機会に恵まれました。本当に嬉しくなります。ありがとうございました。

どこの国で採れた石を使っても立派なお墓になります。よくお墓参りをすることで亡き人への供養にもなり、そのことで生きる人の心の満足感も得られます。そしてお墓を建てていただければ、それだけで石屋とし充分にありがたいことです。

ですが、それでも国内の石を選んでいただくと石材業界に生きる者の一人として、より嬉しい気持ちになるんです。

国内の各産地の職人たちが精魂込めて「日本の大地」から石を採り、その中から選りすぐりの部分だけがお墓になることを許される。そしてその素材を確かな技術と熱い気持ちを以て「日本人のお墓」へと加工する。

形として出来上がってしまえば気が付かないようなストーリーが日本の石にはあります。

だから私は日本の石を選んでもらえるとたまらなく嬉しくなるんです。(注:決して外国の石にストーリー性がないということではありません。)

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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