こんにちは!川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

ひと月ぶりの更新になってしまいました。先月から今月の間に仕上げた、お墓の2件のリフォーム工事の様子をアップしてみたいと思います。

ちなみにどちらのお墓も、栃木県産の大谷石を使った外柵です。

まずは一件目。リフォーム前の様子はこちら。

大谷石は加工しやすい石で昔はお墓の外柵によく用いられました。ですがその反面、年数とともにだんだんと傷みがきてしまうのもこの石の特徴。

30数年~40年くらい経つと、角の部分が砕けてしまったりすることが多いです。

こちらのお墓のリフォーム方法は大谷石を全て取り払い、基礎コンクリートを打設して新たに御影石製の外柵をつくるというやり方。

納めてあるお骨を取り出し、石塔も一度取り外して墓所を更地に戻します。写真は更地にしたあと砕石を敷いて転圧、その後に改良マスや水抜き穴を設置してD13鉄筋を組み上げたところです。

ここからコンクリートを流して基礎工事が完了。そしてその出来上がった基礎コンクリート上に新しい御影石製外柵を据え付けていくわけです。

もちろん隠れてしまう部分にはステンレス製の補強金具を入れ、お墓の強度を高める作業を行います。この金具もいろいろありますが、最近使っているのものはかなりしっかりとした金具なんですよ。

そして全体を仕上げたあとはこんな雰囲気に。

稲田石製の石塔は水あかを落として清掃し、すっきりとした雰囲気になりました。新たに同じ石でお線香をあげる香炉を取り付け、既存のネジ花筒も落とし込み型花筒に変えました。

とても立派なお墓に生まれ変わりました。もう砕けたりすることもありません。これから当分は何の心配もせずお墓参りしていただけるものと思います。

次は二件目のお墓リフォーム。

こちらも同じように角の部分が剥がれ落ちた大谷石の外柵です。

よく見ると右後ろの羽目石(囲い)の石は縦にさけるように剥がれてしまっています。

大谷石の傷みの進行具合から考えると、本当は一件目と同様に御影石外柵にかえるのが長く使っていくには一番いいやり方です。

しかしながら、こちらのお家ではお墓の承継者問題を抱えていらっしゃるということで、どこまで費用をかけて直していくのか。そこが考えどころとなりました。

結論から言えば、今までの大谷石を温存して悪くなった部分のみに絞って手を入れていくというリフォーム方法を採用することに。

この事例では羽目石という一番上の囲い部分のみを取り外し、同じ大谷石で作り直して据え付ける工事になりました。当然、洋型の石塔も外さずにそのままの状態で残していきます。

この場合、一番大事なのは『温存した部分も徐々に悪くなっていく』ことをよく理解していただくことです。つまりはお墓の傷みに関して言えば、決して根本的な解決ではないということをわかっておいてほしいということなんです。

大谷石は悪い石ではないですが、湿り気が供給されず表に露出した部分はどうしても傷みがきます。残した根石や均石、階段も特に表面側は少しずつ状態が悪くなっていきます。

ただ羽目石のようにほぼ全周が空気に触れるわけではないので、盛り土の湿り気がいくらかでも供給されます。そこが救いでもあります。

砕けた部分はモルタルで補修をして、合口をよく清掃。水気を充分に与えながらの据付け作業を行って完成はこんな感じに。

今までのような柱はやめ、石の下端の水切り(水抜きあるいは「えぐり」とも)も無しにしました。

柱は接地面積が少ないですし、羽目石に水切りを付けることで石の下端が空気に触れ、ひいては風化を促進させることになるからです。そしてそれはもちろん、羽目石と均石の接地面積を多く取るということにもつながります。

裏側はこんな雰囲気。以前のように塔婆立ても付かないため、将来の転倒や倒壊も心配しなくて良くなりました。

今後はある程度の期間にわたり、必要以上の心配をせずにお墓を維持していくことができるでしょう。

ただし古い部分、時に階段などにはあまり角の部分に負担をかけ過ぎないよう、注意をしながらお墓参りをしていただくことにはなると思われます。

少しでも長くの間、こちらのお宅のお墓として頑張っていってほしいと願います。


さて、今回のお墓のリフォーム二件のブログ。いかがだったでしょうか?

お墓のリフォームと一口に言っても、そのやり方によってかかる費用も随分と変わってきます。

そのお墓をどのくらいの期間にわたって使っていくのか。それによってお勧めする内容も変わってきますよ。

「うちもお墓も古くなっちゃったな。そろそろ直すようかな?」そうお考えの方は、こんなことも頭の中に入れておいていただくといいかもしれませんね。

二軒のお客様には、こののち良いお墓参りをたくさん重ねていただきますことを心よりお祈り申し上げます。今回はお墓のリフォームのお仕事を委ねていただき本当にありがとうございました。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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