東京・日野市営墓地で洋型石塔と外柵の工事を行いました。
2019年9月28日(土)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
お彼岸が終わり9月も月末になってきましたね。今日は東京・日野市にある日野市営墓地にて洋型石塔の据付けを行ってきました。
実はお盆明けに基礎工事を行い養生期間を置き、お彼岸入り前までに外柵の据付けを済ませておいた案件です。
作業を振り返りながら書いてみますね。
もともとの状況はこちら。お墓じまいで空いた区画をということでした。
ここに外柵・石塔を据え付ける工事です。
根切りを行い規定まで掘り下げた後に、一度から突きを行っている様子です。この作業で地盤をある程度締め固めておいて割栗(わりぐり)を敷きこみ、さらに転圧をかけていきます。
更にもともと納骨室があったであろう位置に穴を掘り、1メートルほどのコンクリ杭の切れ端を4本入れてさらに叩き込みます。
そして水抜き穴や改良マスを配置してD13鉄筋を配します。いつものように斜め配筋も。
この状態からコンクリートを流してしばらくの養生期間。今月の10日過ぎから据付の開始しました。
お墓の前通りを確認しながら、地墨に沿って石を据え付けていきます。モルタルと石が良く馴染むように石を置いた後に揺すっているところです。
ここから水平器やレーザーレベルを使いながら、叩いたりして石の水平を取っていきます。
基礎コンクリ上に石を据え付けるのには、セメントを効かせたモルタルを水でよく練って使います。また御影石同士の接着には弾性接着剤を主に使います。
といっても、塔婆立のような断面積が小さく細長い部材は接着剤だけでは少し心配。補強のためにステンレス製の全ネジダボを併用していきますよ。
また見えなくなる部分にはステンレス製の補強金具を取り付けます。
このお墓は根石の高さがいつもより低めなので、コーナーはいつもの2段ではなく1段。砂利で隠れてしまいましたが基礎コンクリートと御影石の接合部分にも金具を入れてあります。
ちょっと見えている石は墓誌の重さを受けるための受け石。なぜだかローソクなどとも呼ばれることもあります。
この金具、従前のタイプよりかなり大き目で形もしっかりしています。このあたりは出来上がると完全に隠れてしまうところですが。
そして今日の作業はここから。茶色い部分は砂利を入れた後に施工した土系舗装材。固まるので雑草が生えにくくなります。
硬化後もガチガチに硬くならない弾性接着剤とセラミックボンドとよぶエポキシ系接着剤を併用します。セラミックボンドは上に乗る石塔の重さを受けるためでもあります。
上に乗る石塔本体は弾性接着剤と免震パッド「絆」を使って据え付けます。団子状に置いた接着剤が上の石を置くことでつぶされて広がります。
石塔に使ってある石の種類は黒系中間色のインド山崎石。これもきれいな石です。目地は黒の接着剤(コーキング)を使って仕上げていきます。
そして完成写真はこちら。正面からはこんな感じに仕上がりました。
お参りがしやすいように前を広めにとったデザインです。足が乗る部分は磨き仕上げではなくバーナー仕上げ。ザラザラしているので、雨などの時にツルッと滑る心配もまずありません。
シンプルですが洋型の石塔と相まって、とてもすっきりと見えますね。通路の舗装がかなり傷んでいたので、黒く着色したモルタルを使って補修もしておきました。
洋型石塔も奇をてらったスタイルではなく、オルガン型のスタンダードなもの。丸面仕上げにしてあります。弊社でよく建てさせていただく形です。
今回は花立部分に家紋を彫らせていただきました。きれいに納まりましたね。
こちらのお墓はご納骨は11月の予定です。またその時期が近くなったら掃除に来てみようと思っています。
今回は珍しく日野市の墓地に来てみましたが、お声がけいただいた理由は施主様が電車から弊社を何度か見かけたことがあり、登戸に石屋があるのをご存知だったからだそうです。
おかげで普段はなかなか行かない地域で仕事をさせていただけて、本当に良い機会になりました。ご用命をいただきまして本当にありがとうございました。
来月中ころには登戸の区画整理のために店舗が約300mばかり移ることになりますが、まだまだこれからも頑張って仕事をしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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