洋型の石塔と外柵が完成しました。狛江市のお寺
2017年10月17日(火)
こんにちは。川崎市多摩区の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
午後からやっと雨があがりました。さっそく狛江市のお寺さんにお邪魔して、工事中だったお墓の仕上げをしてきました。
今回は新規に洋型の石塔と外柵を建立する工事でした。お客様に提出した完成予想図はこちらです。
基礎工事は通常通り、根切り(掘削)作業後に割栗を敷き込んでから、ランマーという機械で転圧作業。充分に締め固めてから進めていきます。
お隣や後ろ側のお墓の基礎コンクリートのうち、こちら側にはみ出ている部分を必要最小限だけハツって取り除きます。今回のように、建墓されていない墓域では、比較的この作業が必要になりますね。
その後、改良ますと水抜き穴を設けて鉄筋を配筋。鉄筋はD13という規格で、墓地の基礎工事では太めの部類に入ると思います。コンクリートと力をあわせてお墓の重量を支えるので、細めの鉄筋では心もとない部分があります。
水抜き穴は、外柵に取り付ける補強金具の位置と干渉しないよう配置してあります。
コンクリートを流した後は養生期間をおいて、いよいよ据付作業になります。
親柱(入り口両脇の柱)の下側の写真です。据付後には見えなくなるところですが、平らな面にカッターを入れ、叩いてわざとデコボコの状態にしてあるのがわかります。
お墓の外柵を据付けるとき、石同士は接着剤で圧着することが多いですが、基礎コンクリート上への据付けではやっぱりモルタルを使っての作業になります。
そのときに、石の表面が切削したまま(平ら)の状態では、あまりよく馴染みません。
このようにわざとデコボコにすることで、よく練ったモルタルがここに入り込みます。接する面積も増えるので、モルタルがよく馴染んでより丈夫なお墓になるのです。
ここは、弊社で手がけるお墓工事で大事にしたいところの一つなので、基礎コンクリートに接する面の部材はすべて手を入れて、このような状態にしてから据付けを行っています。
そして石同士のつなぎ目は接着剤で繋いだうえで、ステンレス製の金具を使って補強。接着剤の効力だけに頼った施工では、少し心もとない気がします。
とてつもない地震が起きれば破損はするでしょうが、補強をすること自体は丈夫なお墓づくりを目指す時、マイナスになることはないと考えます。
ここまで、据付け作業は延べ3日ほどの作業。敷石周りの目地と踏み台の据付けだけが残っていたので、本日午後に仕上げということになりました。(接着剤は水気を嫌うため、実は朝一番で現場に行き、すべて水けを拭き取ったうえでビニールシートをかけて乾かしておきました。)
無事に完成!
シンプルな白御影石(AG213)製の洋型。外柵も同様にシンプル。お寺の境内墓地なので、とても納まりがいいと思います。墓誌はお客様の希望でインドのクンナムという黒御影石で作りました。お戒名も見やすいです。
洋型の石塔は、背丈は低めになります。ですが、横に幅広いため一定の存在感がありますね。変わった形でない分、きっと飽きも来にくく、長く使っていけるお墓になると思います。
ここのところの長雨で影響を受けましたが、無事に今週末のご法事・ご納骨を迎えることができます。
お客様にも無事完成の報告ができました。安心していただけたようで何よりです。
このたびは吉澤石材店をお選びいただきまして、本当にありがとうございました。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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