お墓の敷地。狭けりゃ狭いなりの良さがある!…と川崎登戸の町石屋は思う

川崎市多摩区の吉澤石材店です。

コンパクトな敷地サイズの墓地外柵工事をさせていただくことになりました。90㎝×90㎝で0.81㎡ですね。

向山敷地

ずっと以前には、弊社の近隣では墓地サイズは180㎝×180㎝(6尺×6尺)や150㎝×180㎝(5尺×6尺)のものが主流でした。ここのお寺では180㎝×270㎝(6尺×9尺)なんて広いお墓も多くあったりします。

墓域のスペースに限りがあることから、もう10年以上前から敷地を区切って希望者に分けているのだと思います。ちょうど6尺×6尺のお墓の1/4の敷地ということですね。

確かに敷地だけ見るとかなり小さく見えます。

でもどうでしょうか。新たにお墓を作ろうという人にとっては、必要にして十分な広さでもあると私は思います。

高橋家(長念寺)-001_005

一例ですが、こんな感じの丘カロートと呼ばれる形式の外柵。パッと見た目、えらくシンプルだなと思われるかもしれません。

そう。とてもオーソドックスな形です。

でも、あえて羽目石という周りの囲いや墓誌を設けたりしないことで、窮屈な印象にならないと思います。お戒名は石塔の側面や形によって側面や背面などに刻むことができますし。

またシンプルということは、裏を返せばお墓掃除もとても楽ということ。何しろ面積が限られているので、拭き掃除だって圧倒的に楽なはず。形からいって草が生えてしまう心配もありません。

ここでちょっと心配になるのはお骨の収蔵数。コンパクトな敷地ですから。

だけど大きいサイズの骨壷でも6個は入る計算です。もし満杯になるようなら、納骨袋などに移せばもっと納めることが可能になります。(ずっと先の話になりますがね)

こんなふうに考えると、コンパクトな敷地サイズのお墓はある意味、メンテナンス性は高いのかもしれませんね。

それと忘れちゃいけません。もう一つ大きなメリットがあります。

敷地が小さめということは、石材を使う量も少ないということです。据付けの人件費だって大きなお墓に比べるとずっと少なくて済みます。永代使用料も大きな敷地と比べれば割安なはず。

これがどういうことかと言えば、石工事にかかる金額を圧縮できるということです。あるいは値段の張る石でもお墓を作り易くなるということでもありますね。

もちろん、限られた敷地にいろいろと工夫をして設備を整えるのが悪いわけではありません。ご希望と敷地サイズにあわせ、最適な設計をしていきたいと思います。

ただし詰め込み過ぎになるのはちょっと問題があるのかもしれません。メンテナンス作業(例:お戒名追加彫刻)に支障をきたすような状態にしてしまうのはお勧めできません。

また、よろしくお願いします。


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