お墓に家紋彫刻のすすめ。川崎登戸の町石屋はこう思う。
家紋とは本来、その家の家系や出自を表すもの。どんな家でもその家紋を決めた先祖がいたわけで、そこから引き継がれてきた大切なものです。
しかしながら最近では日常の中で家紋を目にすることが少なくなりました。最近ではお墓でも家紋が入らないケースもあります。例えば二つ以上の家をまつる両家墓の場合、あえて家紋を刻まないということも。
ただそれはあくまでもまだ少数。特別な事情がなければ、今でもお墓に家紋を刻むことが圧倒的に多いです。
デザインと同列に考える人もいるようですが、家紋はその家の繋がりを意識させてくれるもの。縦糸としての機能を担っているので、単なるデザインとは趣を異にしていると私は思います。
小さな子供にとってもビジュアルとして印象に残るはずなので、家紋がわかっていれば墓石に刻み、大切に扱ってほしいと思います。
もし家紋がわからない場合には、自分の本家や親せきに確認してみるもの手です。お墓や仏壇で確認できる可能性が高いです。
遠距離で出向くのが容易でなければ、ご親戚に写真に撮って送ってもらえば家紋が判明するはずです。もしくは家紋が描かれている書置きなどでも良いと思います。
また、紋帳に記載されていないような珍しい家紋である場合ならこんな方法もあります。
紙を押し当てて柔らかい鉛筆やクレヨンで拓本をとる。これならば拓本がベースになるので同じように石に刻むことができます。多少不明瞭でもベースがありさえすれば、組み合わせたりしながら何とか対応していけます。
『お墓に家紋を刻む』ことを堅苦しく考えたり、古臭い、もう流行りじゃないなんて考えないでいただきたいと思います。(あくまでもお施主様の希望に沿った形で対応していきますが…。)
また、よろしくお願いします。
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