2017年12月23日(土)


川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。

昨22日は久しぶりに府中の多磨霊園。墓所解体の仕事に行ってきました。ここのところ、お墓の解体をさせていただくことが多い印象です。

8㎡もある広い敷地サイズに白河石製の外柵。柱の間には鉄製のパイプがついていたそうですが、お施主様によると、戦時中の金属類回収令(いわゆる金属供出)の影響で無くなっているそうです。

何が言いたいのかというと、それだけ前に既にできていたお墓(外柵=囲み)だということなのですが、まだしっかりとしたものです。

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お骨はもともとの菩提寺にお移しになるということで、先般お骨を取り出し済みです。

お墓の解体と言うと、すぐに合葬墓への改葬や自然葬(樹木葬・散骨)などを考えてしまいがち。

でも皆さん、それぞれのご事情に合わせた供養の仕方があるわけで、「このお墓」が無くなっても一概にお墓の「終い」というわけではありません。

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石塔などを取り外した後は、大きくなった植木の抜根、そして盛り土の搬出などを行います。広い墓地なのでユンボを持って行って正解でした。やっぱり機械の力は大きいです。

施工年の古いお墓の場合、使われている部材は昔の職人が手作業で仕上げたもの。解体作業でも当時の仕事ぶりが偲ばれます。

敷石も一面を平らに仕上げ裏側は…。

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妙にえぐれていたり、太って?いたりと、表情豊かですね。一つだけ言っておきますが、これは手を抜いて平らになっていないわけではありませんよ。

何しろ御影石は硬いです。とても硬いです。

今なら機械で切削すれば、比較的容易に平らな敷石が仕上がります。でも、手作業で平らにするためには、何工程もの作業を経なくてはなりません。

昔の職人さんが充分に手を掛けたからこそ「一面が平らになっている」。そうしたことを知ってほしいですね。

・・・話しが少し横にそれました。

こちらの外柵の盛り土高さはおよそ1尺(約30㎝)。納骨室は底が深いため、撤去後には大きく窪みがのこります。穴部分は土を戻して転圧。川崎市営霊園でも行う作業をしてきました。

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そして作業終了。車から近い場所ということもあって、ずいぶんと作業がはかどりました。

もうこのお宅のお墓はなくなりましたが、近い将来この区画にも新しいお墓ができることでしょう。もしかしたら数軒のお宅のお墓になるのかもしれません。

次に出来る新しいお墓が、その家の人の心の拠り所となる、素敵な場所になってくれればうれしいです。

お墓を解体し、更地に戻すたびにいつもそんなことを思います。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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