2017年10月24日(火)


こんにちは。川崎市登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。

今日はお墓の工事ではなく、かねてより依頼を受けていたブロンズ像台座・ブロンズ名板台座石のクリーニングと補修作業を行ってきました。

場所は東京の武蔵野市役所。ブロンズ像は、彫刻家の北村西望氏の作品「花吹雪」。

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今年の春と夏、井の頭自然文化園で北村氏の彫刻の台座石をクリーニング作業をしたこともあり、作風に見覚えがあります。(あまりえらそうなことは言えませんが^^;)

今回は台座石は赤みかげ石と大部分はタイル。樹木のそばにあるのでそれなりに汚れていました。近くで見るとエフロレッセンス(セメントの成分が水に溶け流れ出たもの)なども。

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台座の赤御影石はいつものように水アカ取りをして仕上げました。ここは問題なし。

気になるのはタイルの部分。このタイルは多孔質、そしてタイル洗浄は不案内なので、あまり強い薬品を使いたくありません。

エフロの部分を除いて高圧洗浄をメインに作業してみました。

不思議ですが、落ちる黒ずみと落ちない黒ずみがあるんですよね。正面側の黒ずみが落ちてくれるとよかったのですが、少し取り切れずに残りました。

でも、明らかなエフロと目地の汚れなどはきれいに落ちたので、ある程度スッキリした印象になりました。

北村西望武蔵野市役所 DSCN1334

ブロンズ本体と名板も、専門業者さんの手により既に補修処理済み。なので、ほぼオリジナルの状態に戻っているそうです。

彫像手前にある名板は作業前にはこのような感じです。

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台座石の4か所に結構なヒビが入っていました。いや、石同士の高さも違っているので、「ヒビ」というより「割れ」に近いのかもしれません。

この部分に充填してあった古い詰め物を取り除き、新たに着色した樹脂を充填。水アカを落として作業終了。

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今回使った樹脂には、表面が本磨きよりバーナーなどで仕上げてあった方が適しているのかもしれません。

色粉を混ぜたパテという方法も考えたのですが、褪色が早いのがわかっていたのでこの樹脂を選択したのですが…。近くで見れば、どうしてもすぐに補修箇所がわかりますね。

ただ、ある程度離れてしまえば何となくこなれて見えるのではないかと思います。

いずれにしても、割れてしまった石を「直せる」わけではありません。年数を経れば劣化してくるのは防げないと思います。どのくらいの時間持つのかは、また検証していきたいところです。

このような場合、根本的な解決方法としては、やはり新規の石材を使い、名板周りを弾性の目地で仕上げることになるとは思います。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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