川崎市麻生区でお墓の建立をしてきました。


2017年9月19日(火)


川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。

明日20日はお彼岸の入りですね。お彼岸は23日をお中日にして、その前後三日間。今年は23日がお中日になります。

さて、そのお彼岸を前に、ギリギリで麻生区での建墓工事が終了しました。

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間口約3m×奥行約1.8mの敷地に、1尺角の石塔が建ちあがりました。石塔の石種はインド山崎石と呼ぶ黒系中間色。仕上がると、とても堂々としています。

石塔、ちょっと見慣れない形でしょうか?

こちらのお墓は丸山教という神道系の教団の墓地。本庁は登戸にあります。棹石の正面文字も〇〇家之墓ではなく、定められた文字を刻みます。その下側の上台正面が家名を刻む位置。

また棹石の上に載っているものは屋根や擬宝珠(ぎぼし)ではなく、笠と剣。登戸にある教祖様のお墓と同じ形です。

通常の石塔工事でも免震パッド「絆」を併用して据え付けますが、棹石と笠の間にも「絆」を入れ、更に剣まで穴をあけ、ステンレスのダボを入れたりしています。

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外柵のほうも、補強金具を使いながらの据付けになります。石の下端を荒らし、モルタルの付きが良くなるような工法をしていますが、それを補う意味でこれらを行います。

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据え付けモルタル・石の合口の接着剤・補強金具が、それぞれ補い合って丈夫なお墓になることを願い、弊社では標準的な工事にしています。

ここでお墓の工事で使用する金具類はすべてステンレス製。サビて膨張→石の破断などのリスクも、かなり低いはずです。

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ダボと呼ぶ、石同士をつなぎ合わせる棒はネジを切ったものを使用(材質はステンレス)。ほんの少しのことかもしれませんが、ネジの筋にモルタルや接着剤が絡むことで、抜けにくくなるはずです。

埋め戻しには基礎工事で出た残土ではなく、水の抜けが良い川砂利です。墓誌などの重量がかかる場所には受け石を設けます。

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そして土系舗装材を施工して雑草をシャットアウト。ちなみに土系舗装材の上には、化粧砂利を敷き込みます。出来上がった状態では、土が入って化粧砂利が撒いてあるお墓と何ら変わりがないため、違和感もありませんよね。

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今回、石に刻む文字を書いたのは祀り主(施主)様のお子様。書道の心得があるということで、トライしてくれました。石に刻んで映える、とても良い字だと思います。

きっと筆に想いを込め書き上げてくれたのでしょう。お亡くなりの方にとって、最高の贈り物になったのではないでしょうか。

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きっとご家族にとっても、より思い入れの強いお墓になったことと信じます。

明日、完成報告をしてきたいと思います。

このたびはご用命をいただきまして、本当にありがとうございました。


※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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