リ墓ーン。新たな形が残るけど、お墓の石を通じた「繋がり」も残る。


2017年9月1日(金)


こんにちは。川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。

お盆休みのときに拵えておいた石の小物(ペーパーウェイト)です。これに家紋を刻んで無事に完成しました。「丸に違い鷹の羽」紋と「丸に三つ柏」紋。

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この写真だけだと「なるほどそうか」ということで、話が終わってしまいそうですね。

これはもともと何だったのかと言えば、ただの端材でした。花筒をネジ型から、落し込み型に取り換えた時にくり抜いたものです。

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この端材の周囲と断面を研磨し、家紋と背面に施主様のお子さん二人の名前を刻みました。

片方はこちらのお墓を継ぐことになるお子さんに差し上げ、もう片方はご自身のお手元に置くそうです。(手元に置く理由は書くことを控えます。)

DSCN1188[1]

直径は5.5ミリ弱で厚みは15ミリ程度で完全オーダーメイドの一点ものです。

片面に家紋・片面に名前を刻むため、商品としてだけ考えれば割高に感じる金額になってしまうと思います。特に大きさからすると。(家紋によっては複雑で刻めないものもありますね)

ですが、失くしてしまうはずだったお墓の石が形を変えて残る。生者と死者を繋いだお墓の石が、小物に変わることでその縦糸を、絆を繋いでいけるのです。

希望されたお施主様には、その繋がりを間違いなく感じてもらえると思います。

今回、お墓の石を解体処分するという案件ではありませんが、これも一つのリ墓ーン(リボーン)だと思います。

以前より各地の石材店さんでも、解体するお墓の石を使った小物やお地蔵様を作る提案をされているところがあります。(もちろん他所のお墓の石を使うということではありません、念のため。)

お墓すべてを処分してしまうのではなく、形を変えて残す・・・実はそこに残るのは、新たな形だけではありません。今までもあった、繋がりも残るのです。

お墓を通じた繋がりを大事にしたいという方にこそ、リ墓ーンを提案していきたいと思います。


※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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