2017年8月19日(土)


こんにちは。川崎市多摩区の吉澤石材店、吉澤光宏です。

花筒の交換や、戒名彫刻のための拓本とり(石ずりと言います)など、少し細かな作業がたまっているので何軒かのお墓を回ってきました。

お墓参りの機会に、お墓の不具合箇所を確認されるのでしょうね。お盆やお彼岸などのあとは、わりと花筒や香炉の交換を依頼されることが多くなります。

前回までは何ともなかったのに、使おうと思ったら壊れていた…。

こんなトラブルの原因は、ほぼ経年劣化だと思います。丁寧に使っていてもネジが傷んだり、花筒本体が割れたりということは決して珍しくはありません。

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こちらは金属製(鋳物?)の花筒ですが、片側の横に大きく破損が見られます。

同じような形でプラスチック製の花筒では、もっと派手に割れたりすることもあります。あるいはネジが摩耗して固定できなくなったりすることも。

よく花筒本体のみ交換されるつもりのお客様もいらっしゃいますが、こんなトラブルの場合には花筒(花筒本体+座金)そのものを交換する必要が出てきます。

なにしろ、経年劣化ということは、その製品を取り付けてからそれなりの年数が経過しているということ。似たような外観でも同じ品物があるかどうかわかりません。

ネジの規格が合わない可能性もあるわけで、座金部分も摩耗・劣化しているはずです。こんなことからも、全体の交換が妥当ということがわかると思います。

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交換の手順としては、まず古い座金を取り外します。ここでのポイントは、ステンレス花筒に交換した後、見える部分に傷をつけないよう注意することです。

ノミで叩いて取るので、石に過度な負担をかけないよう、複数の箇所から叩きます。

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出っ張った部分を取り外せました。ここから生セメント(セメントを水で溶いたペースト)で埋まった座金を掘り返していきます。

石に比べてセメントは柔らかいので、焦らずにコツコツと叩き続ければだんだんと穴が掘れていきます。新規花筒の座金が埋まればいいので、このくらいで十分です。

古い花筒周りの水アカもこの機会に清掃します。

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この穴の中と座金部分に生セメントを充填して、押し付け馴染ませます。

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この状態ではみ出した生セメントの拭き取り。夏場はセメントの乾きが早いので、手早い作業と拭き取りがキモですね。

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これで作業完了です。でもセメントが固まらないうちにお花をあげたりするのは避けてください。せめて一昼夜は養生したいものです。

 

さて、今日交換した「ネジ式の花筒」は、現場で作業が完結できます。作業費用としては安価(税込¥19,440)なため、ネジを回すのが面倒でなければ、今でもこのタイプを選ぶ方は多いですね。

花筒交換にはもう一つ、落とし込み型花筒という選択肢もあります。

花立石を一度工場に持ち帰り穴加工する必要がありますが、着脱は差し込むだけと容易。ただしネジ式に比べると費用的には割高(税込¥41,040)になります。

こちらの「落とし込み型花筒」に関しても次の依頼があった時、記事にしてみます。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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