川崎登戸の町石屋、吉澤石材店です。

のっけから恐縮ですが、事務所の片隅に放置してある埃にまみれたアタッシュケースです。

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これの中身はご想像の通り、石のサンプル材です。きっと40年程度は前のものに間違いありません。貼り付けてある名前もラベルライターで打ち出されたカタカナですから(笑)

父親が作ってお客さんに説明する時に使っていたんですね。

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白系の石は茨城の石(稲田石・真壁石・羽黒青糠目石)ばかり。他に目をやると神奈川の小松石(赤目・青目)、甲州小松としるしてある山梨の本山崎石。

そして黒い石では福島の浮金石、赤~ピンク系では岡山の万成石が入っていました。また、このころ外柵に多く使っていた栃木の芦野石・大谷石の顔も見えます。

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外国産の石に目をやると、暖色系の石は北欧のスウェーデン産で三種類と中国産の一種類。

黒系ではやはりスウェーデンの二種類とインドの二種類、そしてアフリカの二種類です。

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このサンプルに入っている石のうち、日本産では山梨の本山崎石は既に採掘をしていないと聞いています。外国産では特に暖色系の四種類はおそらく墓石材としては使われていないはずです。

スウェーデン産(名称不明)の黒や、アフリカ産の黒の二種類(ベルファースト・FG30)もあまり見かけなくなってきてしまいました。インド産黒御影石についても、最近馴染みのある石とは少し違って見えますね。

使われにくくなった理由は皆それぞれ。

金額の高騰や資源の枯渇(つまり良品の減少)、採算が合わなくなったゆえの採掘中止など様々だと思います。その他には新しい石の開発などで、多くの選択肢ができ、選ばれにくくなったことにもよるのだと思います。

いま盛んに使われている石たちも、当然のことながら天然の石。いずれは過去の石となっていくことがあるのかもしれませんね。

それにしても外国の石に比べると、日本の石は総じて息が長いなという印象を受けます。

きっと採掘の管理がしっかりと行き届いていることや、限りある資源を大切に使ってきたことが大きいのだろうと思います。産地の石屋(採掘業者)さんのお蔭ですね。

もっとも資源として無くなれば、否が応でも終わりになってしまうわけです。産地に関わらず大切に、長く使っていきたいものです。

さて、40年後とはともかく、10年後・20年後にはどんな石たちが多く流通することになるのでしょうか。

また、よろしくお願いします。


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