こんにちは。川崎登戸の町石屋、吉澤石材店です。

以前、水鉢の家紋を消す作業の記事を書いた、狛江市のお墓の一部リフォームの案件です。

16日にご納骨を控え、石塔棹石部分の文字再彫刻が終了しました。

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正面の『〇〇家之墓』と刻んだ部分を少しだけ切削して、再研磨。新たに『先祖代々之墓』を刻み直しました。

これで〇〇家のご先祖とあわせて、異なる家の方々(例:娘さんの嫁ぎ先など)も一緒に供養していくことができます。

墓地を承継する方の姓が変わることは、以前から時々あります。そしてこれから先は少子化の影響などもあって、だんだんと増えていくことになるのではないかと思います。

そうした場合に、今ある石を交換するのではなく、こうした方法を採ることも一つのやり方だと考えます。

この方法の場合、知っておいてほしいことが一つだけあります。

それは、正面文字を刻んだ深さの分だけ奥行寸法が少なくなるということ。つまり、棹石の断面が正方形から長方形に変わるということです。(下図参照ください。)

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でも、実際のところ見た目でそれほどおかしく感じることはないと思います。もちろんどう感じるのかは個人差がある、ということは承知していただきたいのですが。

今回はこの作業に合わせて、右側面に刻んであるお戒名も彫刻し直しました。

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その理由は二つ。

一つ目は、奥行寸法が少なくなったため、お戒名の配置が相対的にずれてしまったこと。

そして二つ目は、両家墓に変わったことで、俗名の表記を姓まで入れることにしたためです。

当然刻む戒名が増えれば、その分の金額がかさみます。なのでこちらに関してはお施主様がどう考えるかによって、作業の要・不要が分かれてくるとは思います。(別途、戒名彫刻面の再研磨費用もかかります。)

お墓の承継者の姓が変わる場合、今ある石を活かしていく事もできるということを覚えておいてほしいと思います。

また、よろしくお願いします。

※おことわり

  1. 正面切削することで、今まで隠れていたキズや模様が正面に出てくる場合があります。
  2. 地域によって棹石の断面が正方形でない(互平:ごひらと言う)場合もあります。その場合、正面切削によってさらに奥行寸法が小さくなる場合もあり、この方法を採用しにくい時もあります。
  3. 同じく地域によって、正面文字の深さが東京近郊よりも深い場合があります。その場合は当然、正面文字を消すために切削する寸法が大きくなります。つまり、残る石の奥行寸法は少なくなります。
  4. 上記方法が適応可能かどうかに関しては、当該墓石の確認が必要です。墓石の形によっては棹石部分のみの切削・再研磨だけでは済まなくなる場合もあります。詳しくは石材店にお問い合わせください。

ご相談・お問合せはこちらまで。
(有)吉澤石材店 吉澤光宏
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります。お気軽にどうぞ。)

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