川崎登戸の町石屋、吉澤石材店です。こんばんは!

先週土曜に作業予定だった登戸の丸山教本庁での手水盤の一時移動。上屋の移動に伴って今日、無事に作業してきました。懸案だった天気にも恵まれました。

上屋の場合、不用意に扱えば歪みが出て取り返しがつかなくなります。大工さんが歪まないようしっかりと補強して備えます。鉄骨を取り付けたりして、なかなか大がかりな作業ですね。

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その後、ゆっくりとクレーンで吊り上げます。さほど高く上がってはいませんが、気持ちの上では中空を舞う上屋(笑)

上屋の真下で毛布で覆われているのが弊社で取り外す手水盤です。

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上屋が動いてくれさえすれば、石を動かすのはそう大変なことではありません。

クランプという道具で掴んで片側ずつ浮かし、石の下にスリングというベルトを2本入れて吊り上げました。

肝心の自分の方の作業の様子は、うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました。これは移動後に並べて仮置きした写真です。

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この手水盤、大きさから割り出して想定した重量は、重めの予想で約2.4トン。軽めの予想で約2.1トン。そこから水が溜まる部分がえぐってあるの部分が引かれるので、もう少し軽めにはなると考えていました。

そして実際にクレーンで吊り上げたときに判明した重量は2トン弱。だいたいいい線いっていましたね。

また、上屋の重量は2.7トン程度だそうです。こちらは吊り金具の鉄骨重量が2本で600キロなので、上屋本体で2.1トン程度の重量だそうです。

上屋と並んだ写真はこちら。

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土中に埋まっていた部分が露出したので上屋がより大きく見えます。でも手水盤単体と約100キロほどしか違いがないというのも、どこか不思議な気もします。

今さらですが、石って本当に重いんだなと改めて納得です。

この手水盤、後日上屋と一体で基礎コンクリートを設けてから、改めて据え直しの作業に入ることになります。

明るい場所で見るのが初めてなので、写真に撮ってきました。

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背面には寄付をされた方の氏名がびっしり刻まれていました。その数おおよそで165名。

明治中期の作なので間違いなく手作業でこの手水盤を作り、そこからこれだけの文字彫刻です。昔の職人の技の凄さに敬服します。

側面には4代前の祖先の銘が。見にくいですが『當村 石工 吉澤藤吉』と刻まれています。先祖が手掛けた仕事に出会うたび、石屋の仕事は時代を超えて残っていく。そんなことを実感します。

この業界に身をおくものとして、そうしたことを忘れずに日々の仕事に取り組んでいきます。

また、よろしくお願いします。


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