こんばんは、川崎市の吉澤石材店です。

暑さが半端じゃないですね。石もぎらついた太陽にさらされてかなりの高温になっています。お盆前のお墓掃除の際などは時間や服装などを工夫され、熱中症にお気を付けいただきたいと思います。

さて、昨日訪れた福島県は日本でも有数の石材産地です。いちいち箇条書きにはしませんが、既に採掘を中止した石も含めれば産してきた石の種類はかなりの数でしょう。もしかしたら日本一じゃないでしょうか。

昨日のブログではお目当てだった芝山石の丁場訪問について書いてみました。実はその採掘元の藤井石材工業さん、住所を見てみると「福島県田村郡小野町大字浮金…」。浮金という名称が入っています。

そう、この会社の比較的近くに、国産黒御影石の浮金石(うきがねいし)を産みだす黒石山という場所があります。

今採掘されている丁場には行ったことがなかったので、藤井社長さんにわがままを言ってこちらにも連れて行っていただきました。(浮金石の採掘元は別の石屋さんです。)

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浮金石の丁場はまさに山のてっぺん近く。標高もかなり高く(800メートル以上か)、眺めは抜群です。整備されていない部分の傾斜はかなりきついです。

浮金石は磨くと黒い地に金色の目が散らばっていて、とても美しい銘石です。しかしながら、この石は採掘をした石材のうち加工にまわせるのは約5%ほど 。とてもキズが多い石なんですね。

しかも加工して研磨をしても磨いて初めてわかるキズがあったりと、その5%がまるまるお墓にできるわけではないそうです。グレーの石肌にキズが入っているのが写真でもわかります。

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もともと浮金石はずっと火薬を使い、石を崩して採掘していました。ところが元来キズの多い石なので、発破をかければ石に余計な負担を強いることになります。そうすれば貴重な石の歩留まりはますます下がってしまいます。

今の採掘業者さんは山の上にワイヤーソーという道具を持ち込んで浮金石を切り出しています。簡単に言えば、張ったワイヤーに工業用ダイヤが付いていて、それを回転させながら石を切断していく機械です。

これで石に必要以上のキズが入るリスクが回避できるわけです。書けば簡単な理屈ですが、実際に採掘方法を変えるというのは実はとんでもなくすごいことだと思いますね。

IMG_9601 切っていたのはかなり大きなブロック。それでも石塔10組作れるかどうかだと伺いました。

周囲にたくさんの石が転がっていましたが、それらは全部使えない石だそうです。お墓になる石は吟味に吟味を重ねた部分ということが、より強く理解できる石です。

四角いお墓になってしまうと、その石がどんな所で、どうやって採掘されてきたのかなど、まったく想像することもないと思います。だけどみんな条件の違う場所で、産地の職人さんがそれぞれ工夫して、一番いい方法で採っているんです。

そうして生まれてきた石たちを使った唯一無二の存在があなたの家のお墓です。こんな部分も少しだけでも想像してもらえたら嬉しいです。

また、よろしくお願いします。


以前アメブロでも浮金石の記事を書いています。こちらもぜひご覧ください。
また、以前に訪れた別の浮金石丁場の写真はこちら

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