こんにちは。川崎登戸の町石屋、吉澤石材店です。

今日は小雨が降ったりやんだり。そんな梅雨空の下、細かな仕事をいくつか消化してきました。

午後からは5月初めに打ち合わせていた馬頭観音石碑の移設工事なども行いました。今まで本当に狭いところに納まっていた観音様ですが解体しての据え直し。無事に広いところへ出ることができました。

花筒もステンレス製のものに変更です。

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本体は昭和七年の建立。もう80年を超えています。江持石(福島県産)で出来ていますがそれほど傷みは来ていません。しっかりとしているのでまだまだ現役で頑張ってくれるはずです。

御影石でなくても、これだけ長い年月を超えることができるんです。

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芝台という一番下の石だけは新設です。江持石と同様、安山岩系の白河石で作製し直しました。白っぽく見えていますが、そのうちに石碑本体に近い色になってくるはずです。

これらの石の特長はセメントとの相性の良さ。御影石よりもずっと良くくっつきます。無理に外そうとぞんざいに扱えば、石の方が割れたり剥がれたりするくらいです。

御影石でよく使う接着剤やコーキングはこの石たちには不向きです。セメントを効かせたモルタルで据付ければ、そう簡単に動き出すことはないでしょう。

 

今でもこうした小さな石造物を街の片隅で見かけることがあります。彼らはそれぞれ願主がいて、長い年月に亘ってそこの地域を見守ってきました。その地域の歴史の証人であり、歴史そのものでもあります。

何らかの事情により移転せざるを得ないこともあるわけですが、そんな際にも簡単に処分するのではなく、出来る限り残していきたいものですね。

馬頭観音様、これからもこの地域を見守っていってください。

また、よろしくお願いします。


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