8寸角高級型墓石2

今日は近く建立予定の和型の石塔の話です。

東京や神奈川では石塔に家紋を刻む場所としては、通常水鉢(みずばち)と呼ばれる部分が多いです。水鉢の形状は色々ではありますが、おおむね上の画像のような感じですね。

また、墓地の敷地が狭小の場合では水鉢でなく上台の正面部分に刻まれているのも見受けます。これは香炉と水鉢が近接してしまい、家紋がまるで隠れてしまうことによると思います。(上の画像でも丸見えというわけではありません)

8寸角高級型墓石3

このあたりまでは実際に墓地に行けば見かけますし、自社の施工例でもあります。

最初に戻って今度施工するお墓。そのお墓では上とは違う部分に家紋が入るということになります。もちろん棹石の上部(〇〇家之墓の上という意味)でもありません。それはこんなところです。

8寸角高級型墓石

わかりますか?水鉢正面以外に、上台の左右側面。つまり三か所に家紋が入っています。これは思い付きや気まぐれというわけではありません。鹿児島にあるお施主様の実家のお墓がこの位置に家紋が入っているという理由によります。

お墓の形は同じ『和型』と呼ばれるものでも地域差がかなりあります。同様にお墓に関する文化や風習も地域によって違いがあります。(果たして鹿児島の一部でこうした位置に家紋を刻む事例が多いのかどうかはわかりませんが)

この地域のお墓を見慣れた私からしたら、少し違和感を覚える部分もあります。しかし、実家のお墓と同じようにするという選択も決して悪くはないのかもしれません。お墓という場所は自らのルーツを意識する場所でもあります。出身地の文化を大切にしたい気持ちも理解できます。

実のところまだ可能性が高いということで最終決定ではありません。このあたりのお墓の形や家紋の位置などを今一度説明し、見え方などについても再度しっかりと話し合い、納得の上で最終決定していこうと考えています。

お墓づくりはお施主様との共同作業。色々なケースや可能性を想像し、話し合う。その中で押し付けではなく、適宜アドバイスをさせていただく。多少回り道になってもこんな作業を大事にしていきたいと思います。

また、よろしくお願いします。