以前アメブロの方で、和型の石塔の大きさについて何度か記事にしました。

和型には棹石(「〇〇家之墓」と彫ってある石)の正面の寸法により、1尺(10寸)角・9寸角・8寸角などと呼ばれる一応の規格があります。1寸は約3cmなので、9寸角と8寸角では棹石幅の差は3cm。大した違いがなさそうに見えるけど、石塔になると思ったよりも違う、といったような内容でした。

図面で見るとこんな感じです。ここでは一回り大きさが違うということだけ理解してください。(具体的な寸法の差はまちまちなので。)

20160207172104843_0001

一度石塔の大きさを決め建立してしまうと、あとで大きさが小さかったと気になっても、もう取り返しがつかなくなります。なので石塔選びのときにはある程度慎重に考えていただきたいです。

では、もし高さが低かったなと思ったらもうすべてが手遅れなのか?

必ずしもそうとは言い切れません。奥の手があります。それはどんな方法でしょうか。

ズバリ、これです。

IMG_7294[1]IMG_7292[1]

棹石の間に入っている座布団のようなもの、『スリン(スリン台)』です。時々お墓でも見かけることがありませんか。

このスリンが入ると、ちょうど一つ上の規格の石塔くらいの高さになります。見栄えも良くなるのではないでしょうか。

ただ少し高くなることで、不安に感じる人もいるでしょう。施工としては十分な量の接着剤と免震マットの組み合わせで、そう簡単に倒壊するということはないと思います。

でも実際の大地震の時、重心が高いということはハンデになるという側面は否めません。どのくらいの地震でスリン付き石塔が倒れて、スリンのない石塔は無事なのか。これに関しては墓地現場の地盤や外柵などの据付状況にもよるので、一概には語れません。まさにケースバイケース、逆にスリン付きが残って近くのスリンなしが倒壊なんていうことだってあるかもしれません。

このあたりの事は、お施主様にも理解しておいていただきたい部分ですね。

そんなことも視野に入れた上で、どうしても石塔の高さが気になる場合にはスリンを追加するという選択肢があります。取り外し・再据付費やスリン代金などの経費的な部分を含め、トータルで判断されるといいと思います。

また、よろしくお願いします。