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今度石塔を建てさせていただくお宅の家紋『丸に三つ雁金』です。デザインされているカリガネは、なかなか愛嬌ある表情をしているでしょう?

この雁金紋の種類もかなり多くあります。最初に紋帳で確認した際、名称ははっきりしなかったものの、こちらの『中輪に嘴合わせ三つ雁金』が第一候補でした。

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その後の再確認で嘴が中心向きではなく、横向きの雁金だと判明。ちょうど上の『頭合わせ三つ雁金』に丸が付くという形になりますね。

そうすると『中輪に頭合わせ三つ雁金』になるのかと思い、帰社して他の紋帳で調べると、どうやら『丸に三つ雁金』ではないかと推察してみました。

ネットで調べると『中輪』でも三つ雁金紋があるようですが、三冊の紋帳に記載されていないことや、お施主様が『中輪』ではなく『丸』と言っていたこと。そんな理由からの判断です。

「え、そんな理由で!」なんて思いますか?

家紋は昔から大切にされてきたものです。だからこそ、よくある家紋と少し違うという場合には、必ずご先祖様から「うちの家紋は〇〇だから」と話を伝えられているはず。つまり今回も『中輪』ならば必ず『丸』でなく『中輪』だと聞かされているであろうと考えます。

家紋の確認をする時、こうした「推察する作業」って結構大切なところだと思います。お施主さんが言ったからそれでいいと言う安直なことじゃありません。

もちろんはっきりと判明するなら、それがベスト。念のため、キッチリ再確認はするつもりです。

しかしこの雁金紋、見てみるといろんなデザインがありますね。一羽のものから五羽まで、挙句はねじれているようなものもあったりで頭が痛くなりそうです。顔や嘴の向きまで無数のバリエーションがありそうですね。

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一族の縦糸(絆)を意識することができる家紋。せっかく昔から伝わってきたのだから、正しい紋をしっかりと子孫に伝えていきたいものですね。当代を生きる人の責務でもあると思います。

また、よろしくお願いします。