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プラスチック製花筒の交換。よくご相談をいただく案件です。このタイプの花筒に起きる劣化の症状は大きく分けて二つです。

この花筒はねじ込みになっているのですが、使っているうちに摩耗によってネジが馬鹿になる。これがまず一つ目の症状。柔らかい素材のために摩耗が起きる。ネジ式(着脱式)の弱点ですね。

いま一つは、紫外線や気候の影響でプラスチックが劣化してしまうこと。新品のうちは青っぽい色をしていますが、劣化してくると褪色して白っちゃけてきます。こうなるとちょっとした衝撃で割れやすくなってしまいます。

プラ製ネジ式の花筒がダメになってしまうのは、耐摩耗性や耐候性に劣るプラスチック製品の宿命と言えるでしょう。

そこでどうしたらいいのかご相談をいただくのですが、多くのお客さんに言われるのが座金はそのままで上の花筒部分だけ取り替えたいということ。

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要はこのラッパのような形の部分だけの交換という意味です。中には座金がプラスチックのままで花筒のみ金属にしたいとお話をされる方も。

でもちょっと待ってください。それってかなり無理のある話なんです。その理由は下の写真。

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わかりますか?ネジ山が違うんです。ネジ山が違うということは…既存の座金には絶対に合わないということですよ。(同じステン同士でもメーカーが違えば規格が違うので、まず入らないと思ってください)

じゃあもう一度同じプラスチックにしたら?と言う人もいます。確かに合うかもしれません、ものが同じなら。でも花筒部分が破損するくらい劣化しているのに、座金だけ無事っていうことはまずありませんよね?

結局今度は座金が壊れるのがオチです。現実的な話ではありません。それに花筒の場合、座金と花筒の両方がセットになっているので上だけでいくら、っていう商品でもありません。

なので、このネジ式(プラ製)→ネジ式(ステン製)の花筒交換の場合、丸ごとそっくりの交換を提案いたします。もちろんプラ製→プラ製の交換も可能ですが、これはお勧めしませんよ。また早く劣化してしまうのですから。

それとこのタイプの花筒、座金部分の取り外しは一般の方には難しいと思います。座金には「ヘソ」のような出っ張りがついています。これは簡単に外れないようにするための構造です。

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この「ヘソ」が石に開いた穴に入り込んでセメントで取り付けてあります。ノミで慎重に叩かなければ石そのものを破損してしまいます。

なので、花筒一式だけを石材店で購入して自分でやってみようと言うことは、正直お勧めではありません。プロにお任せいただくのが間違いないと思います。

花筒交換にはこのネジ式花筒以外に落とし込み式花筒もあります。これについては先日の記事で触れていますのでそちらもご覧ください。(記事はこちら。真ん中あたりを参照)

また、よろしくお願いします。