今日は谷中七福神めぐりに出かけてきました。

その途中で谷中墓地に立ち寄って幾枚か写真を撮ってきたのでまず一枚載せてみます。三基のお墓を斜め後ろからのアングルで。(一部ぼかしてある部分があります)

北木石①

大きく立派なお墓です。特に一番奥は明治45年(1912年)初めの建立年月が刻んであります。建てられてからちょうど104年を経過しているお墓です。

手加工の時代ですから職人が丹精込めて叩き、砥石で仕上げた逸品ですね。この一番奥の石塔をもう少し近寄って写したのが下の写真です。

北木石②

上から二段目・三段目の石に注目してください。景色が映りこんでいるのがわかりますか?ちなみに下側の黒っぽい帯状のものは水あかでしょう。

104年を超えてこれだけのツヤが残っている。一般の方はわからないかもしれませんが実はこれ、すごいことだと思うんです。100年ものあいだ外で太陽にさらされて、あるいは雨ざらしでそれでもこの状態ですから。

近くでじっくりとみれば、さすがに黒雲母の部分がへこんだり多少の剥離は見られます。それでも素材がしっかりとしていなければ、とっくに表面が傷んでいるのは間違いないところです。

この100年品質の石は岡山県北木島で採れる北木石と見ました。おそらく間違いないと思います。この石は靖國神社の大鳥居などにも使われた銘石で、関東にも早い時期から入ってきていました。

よくアメブロのほうでも国産の石のことを書いていますが、国産の石をお勧めする理由の一つがここにあります。すなわちそれは『使用実績』。長い年月を経過したその石を、お墓を歩くといたるところで確認することができるのです。

あまり良いことばかりは申し上げません。天然石ですから採掘され加工された時期によって、あるいは建墓地の条件によって多少の違いはあることでしょう。傷みが来てしまうものもあるでしょう。

それでも長く淘汰されずに使われてきたということは、お墓に使ってきて大きく問題になってしまう事例が少なかったということの証明でしょう。

勘違いしてほしくないのですが、外国の石が悪いと言っているのではありません。同じ年月が経った時に同じようにいい状態のものもあるだろうし、もしかしたらまるっきり風化してしまうものもあるのだと思います。だから国産・外国産のどちらがいいなんて、簡単には断言できません。

ただし、石の表情・金額…、それらはとりあえず横に置いておいて日本産の石と外国産の石の大きな違い。それはお墓として使われてきた『実績が全く違う』ということ。これだけは断言します。

国産の石は日本各地でまだまだ採掘されています。長く使っていくお墓にこそ、品質の良さがはっきりと示されている素材を選んでいく―。これはある意味で合理的な選択と言えるのかもしれませんね。磨き直せば一気に新品に近い顔を見せてくれるのも実証済みですし(笑)

お墓を考えるのなら、実績のある国産の石も検討してみてはいかがでしょうか。

また、よろしくお願いします。