よくあるリフォーム、花筒の交換


仕事も落ち着いてきて、ここ2日ばかりは依頼されていた小さな仕事に取り組んでいます。昨日は花筒の交換を2件済ませてきました。

お墓の花筒は古いものでは陶器、鋳物などのようにくっついていて取外しが効かないタイプや、プラスチック製のネジ式のタイプをよく見かけます。

陶器では割れてしまったり、ネジ式ではネジが馬鹿になってしまって締まらなくなってしまうことが多いです。こんな時には上だけ購入して取り替えたいと思う人も時々いらっしゃいます。

でもたいていは規格が違ったり、摩耗していてダメだったりすることが多い。いや、多いというよりもまず無理だと思っていただく方がいいと思います。

こうした場合にはステンレス製の花筒に取り換えるのが、手っ取り早くて一番間違いのない選択だと思います。形は大きく分けて2種類。一つはネジ式の花筒(上)、そして今一つは落とし込みの花筒(下)です。

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どっちがいいのと聞かれますが、どちらも良い点があります。ネジ式は現場で作業できるので費用的には安めになります。また、落とし込み式は花筒は取り扱いが簡単。ただ抜くだけで取外しが効きます。

逆に(多少の)難点と言えば、ネジ式は花筒部分を落としたりするとネジ山がつぶれて入らなくなる可能性があることですし、落とし込みはネジ式に比べると価格が高くなりがちなこと。これは一度工場に持ち帰り穴あけ機で加工をしないとならないからでもあります。ネジ式に比べると落とし込み式は倍程度の金額がかかるかもしれません。

どちらがいいのか尋ねられることがよくありますが、はっきりどちらとは言いづらい部分があります。でも敢えて言うならばやっぱり落とし込み式花筒のほうがいいと、私は思います。その理由は、なんといっても取り扱いが楽なことに尽きます。

それに花筒自体がある程度石の中に収まる形になるので、生花を供えた時に落ち着いた感じになるような気がします。

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いずれにしても、花筒の交換はある程度限られた予算で可能なリフォームでもあります。お参り時に不便さを感じるようなら、石材店に相談されることをお勧めしたいと思います。

また、よろしくお願いします。